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さいたま国際芸術祭2023前半まとめ!

こんにちは。

さいたま国際芸術祭2023が、10月7日より始まり1か月が経とうとしています。私も、フリーパスを買って、ここのところ毎週のように大宮や浦和に足を運んで様々な展示を見ています。
せっかくなので、記録を残しておこうと思います。

開催前日

大宮区役所・図書館の1Fはすでに装飾がなされていました。スーツ姿で視察に来た?っぽい方もちらほら。コンセプトブックは、可愛く分かりやすくまとめられています!

10/22 「女たちは生きている―病い、老い、死、そして再生」

企画概要

  • 会期:2023年10月9日(月)~22日(日)

  • 入場料:無料

  • 展示場所:さいたま市プラザノース・ノースギャラリー

  • 出展作家(敬称略、50音順):一条美由紀ICHIJO Miyuki、菅実花 KAN Mika、岸かおる KISHI Kaoru、地主麻衣子 JINUSHI Maiko、須惠朋子 SUE Tomoko、本間メイ HOMMA Mei、松下誠子 MATSUSHITA Seiko、山岡さ希子 YAMAOKA Sakiko

  • キュレーター:小勝禮子KOKATSU Reiko(美術史・美術批評)

  • 詳細:https://womenslives.mystrikingly.com/

所感

様々な年代のアーティストさんが、それぞれの観点で女性のライフコースを表現しているのが印象的でした。

ただやはり、私が気にし過ぎなだけなのかもしれませんが、「産む性」であることを突き付けられているような、そんな印象を受けてしまいました…。
女性なのだから仕方ない、という気持ちがベースにありつつも、やっぱりそうか…という気持ちもありました。

もちろん、「女性=産む性、産んでない女性を否定する」というような意図は、どの作品にも込められていなかったはずです。それでも、そういう受け取り方をしてしまったのは、私の気にし過ぎなのかな?と思いました。

表面では、結婚や出産には興味ないと振舞っています(というか、実際そう)。ただ、同年代の友達や先輩・後輩が出産しているのを見て、自分はこのままでいいのか?という焦りのような気持ちも多少は持っていて。
そんな自分に改めて気付かされる展示でした。

なんとなく、「性差」を強調することに躊躇が感じられるような昨今です。ただ、身体的に差異があることは事実で、その観点での「男らしさ」「女らしさ」に直面する経験がある意味新鮮でした。
こういう尖った展示に触れられるのは幸せなことと思います。

おまけ

展示会場近くにあったカフェ(「ことことCafe」さん)で遅めのお昼をいただきました😋
京都ご出身で気さくな店主さんと、おいしいフードに、癒されます。

10/22 市内アマチュアオーケストラによる「オータムコンサート」

やっと入った本会場!

開幕から2週間が経過したこの日に、ようやく本会場である旧市民会館おおみやに入りました。
目的は、市内アマチュアオーケストラによるオータムコンサートです。

会場の作りについては、なんの予備知識もなく入ったのですが…着席してびっくり!

会場の上手側にアクリル板で仕切られた通路があるのです!!
こんな会場初めてだ。

所感

演奏が素晴らしかったのは言わずもがななのですが…、
やはりどうしても会場の作りに意識が行ってしまう💦💦

演奏を聴いている自分も、また他の誰かに見られている。
こんな感覚なかなか無いですよね。

演奏者からしたら、客席以外の方面から見られているってどんな感覚なのだろう?という疑問も生まれました。

私も数年前までアマチュアオーケストラに属していましたが、どう感じるかな…。ちょっと想像しましたが、あまり気にならないような気がしています。演奏に必死で笑。

もちろん、演奏中に「人に見られている・聴かれている」という感覚はあるのですが、その視線によって気が散った経験はほとんどありません。だから、通路が通されていても、私の場合はあまり気にならないのかなーと。

ただ、これはあくまで想像です。実際に、この会場で演奏することになったらもっと違う感想があると思います。この日の演者である、アマチュアオーケストラの皆さんに限らず、この会場でパフォーマンスをしている人たち、慣れない環境の中で本当にすごいと思います!!👏

ちなみに本会場の様子は、NHK「日曜美術館」でも特集されていました。

11/3 テンギョー・クラさんの写真展

この日は、北浦和のコミュニティカフェ「マーブル・テラス」さんで開催されているテンギョー・クラさんの写真展に行ってまいりました。

念願のマーブル・テラス!!

まず、先に断っておきたいこと。この日は、マーブル・テラスさん初訪問日でもありました。クッキーのような「ごちゃまぜ」というコンセプトが素敵で、昨年あたりからずーっと気になっていました。ですが、浦和って中々行く機会がなく…(失礼ながら大抵のことは大宮まで出れば済んでしまう)。

美術展のような企画って、中々足を運べていない場所に行くきっかけにもなるのだなーと改めて気付かされました。

ランチにタコライスを注文しました。お豆や野菜が豊富で優しいお味でした。季節のスイーツもバリエーション豊かで、今度はお茶しに行きたいです!

展示のこと

ここで開催されているのは「ヴァガボンド(よそ者)」として世界各地を旅してまわるテンギョー・クラさんによる写真展です。「ダイブしたアフリカの福祉現場」というタイトルの通り、テンギョー氏が回ったアフリカ各地の特別支援学校やデイケアサービス施設での風景が切り取られています。

アフリカって、自分にとっては「とにかく遠い国」で、もしかするとこの先足を運ぶこともないかも分からない。だからこそ、無関心になる可能性も大きくて。そんな中で一人一人の表情、その背景にあるストーリーに思いを馳せられる、この展示は刺激的でした。
こちらは、芸術祭最終日の12/10(日)まで展示されています。

この日の心残り…

浦和に行ったあと、大宮に寄ってこちらの展示も見る予定でした。

が、祭日はお休みとのことで、入口にある展示しか見られませんでした;;

どんな展示も、会期おわりギリギリはあまり良くないですね💦笑

まとまらないまとめ

芸術祭のことをまとめたい、まとめなきゃーと思っているうちに日が経ち、実はこの間、アートフルゆめまつり、「指揮者が出てきたら拍手をしてください」の講演にも参加しています。これらの感想は後編で!

今月に入ってから、だんだん素人性(いい意味で)の高い展示や公演を見る機会が増えてきました。改めて考えさせられるのは「アートとは?」ということ。

プロフェッショナルが作っただけのものがアートなのか?
日常の1ページ、偶発的に生まれるものもアートと呼べる、尊い一瞬なのではないか?
まだ言語化できていない問い
様々な問いが私の頭の中を巡っています。

結論じみた話をすると、上記のような展示や公演に触れて感じるのは、
「もっと、こういう機会に触れる機会を意図的に作ろう」という意思よりも
「日常的に触れるものや景色に対しても、もっと感受性高く向き合いたい」ということです。

アートになりきれない、表現にも満たない、けど心揺さぶられる。そんな風景や音や感触が、気づいていないだけで自分の周りにはまだまだ沢山あるのではないか。
そんなことをふと思うのでした。

芸術祭終了まで、あと約1か月。残りの期間も楽しみたいと思います♪
相変わらずの拙い文章ですが、ここまでお読みいただきありがとうございました!

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