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人生の半分をヨーロッパで過ごしている私が感じたここ10年の日本と海外の変化について

こんにちは。


このブログは

・旅行じゃ分かりにくいヨーロッパのリアルな現状が知りたい人

・知っているかもいないかもしれない日本とヨーロッパの大きな違いに興味がある人

・「特に日本人がよく言うあの謎の言葉」って何か知りたい人

には面白いかも?


ゆるーく読んでもらえたら嬉しいです。


私のプロフィールを先に読むと、

もうちょっとバックグラウンドがわかりやすいと思うので

こちらを読んでから読むことをおすすめします。


よく、「日本人にヨーロッパに住むところの利点はなに?」

と聞かれます。

ほぼ90パーセントくらいの人は、

ヨーロッパについていいイメージを持って質問してくると思います。

けれど、逆もしかりで

また、ちょっと日本人特有だと思うのですが(とくに単身赴任、仕事で海外に数年移住しなければならない等、仕事以外に海外に移住しなければならなくなった人たち)に聞かれるのが

日本人が海外に住むのは大変そう

でもなんで質問が「日本人」に対して特有なのか、

最初正直私はわかりませんでした。

あと

若い頃から海外に移住した私=もう日本人ではない、という

暗黙の了解というか、向こうの解釈も伝わってきました。

これは私は別に悪いことだとは思いません。

事実、そうといえばそうなので。


そこで、なんで日本人が海外に住むのは大変なの?と聞くと、

言葉の壁

文化の違い

外国人に対しての免疫があまりない

などが主な理由で。


これは例えばアメリカ人がドイツに移住しても同じで、

どんな国の人が、外国に移住しても同じこと。

文化や言葉の壁、は誰にでも起こり得ること。

これでよく聞く日本が外国に慣れない理由の鎖国がでてきます。

でもそんな100年以上前の出来事に

現代の日本人が強く影響されているとは私は思えません。


私が海外に移住する前、もう15年以上前の話ですが、

コンビニの店員は覚えている限り全て日本人。

海外系携帯会社のカスタマーサポートの現地電話対応は全て日本語ネイティブ。

映画館の上映前のルール説明は日本語だけ。


けれど今は全て変わって

コンビニの店員はほぼ外国人。(店長は日本人なのは変わらず)

海外系携帯会社のカスタマーサポートの現地電話対応はかなり多くのアジア系の人。(これは名前とイントネーションからネイティブではないと判断。名前だけ中華および韓国系でアクセントが全くない日本生まれのアジア系は除く)

映画館の上映前のルール説明は音声が簡単な英語、字幕が日本語、中国語、韓国語。

他にもたくさん変わっていることはあると思う。


つまり、日本人が思う日本人が海外に住んだら大変そう、な状況は

すでにじわじわと日本国内で起こっている。


また、打って変わってヨーロッパの状況も大きく変化しました。


私が10代の頃、高校時代を過ごしたアイルランドにいた外国人は

ほぼヨーロッパ系と中国人だけでした。


また、私の高校はダブリン郊外のかなり小さい町にあって

学校の人口のほぼ95パーセントがアイルランド人、

あとスコットランドにルーツを持つ人が数人、

アフリカからの移民が2人、

中華系が1人でした。


けれど今現在は学校の人口の50パーセントがアイルランド人、

東ヨーロッパにルーツを持つ人がほぼその半数、

中華・アフリカ・インド・その他が20パーセントとなりました。


これは世界有数の都市のニューヨークや、パリ、ロンドンでなく、


アイルランドの(ぶっちゃけかなり)田舎の町の話です。


ニューヨーク、パリ、ロンドンでは外国人の方が多く感じるのは

もはや普通ですが。



EUシステムを持つヨーロッパの国と、日本の状況を

そのまま比べるのはかなり現実的でないことは承知です。

でも、たった15年やそこらでここまで世界が日本を含めて変わっているのは

事実です。


また、個人的に感じたドイツの例があります。


私が最初にドイツに住んだ頃はほぼ10年前、

それと最近ではまるで住んでいる人として実感する違いがあります。


その昔もドイツの街には外国人はいました。

外国人というとちょっとコントロバーシーですが、

トルコ系の人はどこにでもいたのを覚えています。

いわゆるトルコ系ドイツ人です。


日本ではあまり知られていないですが、

トルコからの移民は最近突然に増えたのではなく、

戦後の労働力不足によって大量の移民がトルコから積極的にドイツに

入ってきました。

イタリア人などもしかりですがヨーロッパ系なのでここでは排除。


今では彼らはドイツの言葉も満足に話せないファーストジェネレーション、

からその彼らの子供でドイツ生まれ、ドイツ育ち、ある程度ドイツ社会にも馴染み、

両親と話す時はトルコ語、学校や外で話すのはドイツ語というセカンドジェネレーション


そしてその彼らの子供である、もちろんドイツ生まれドイツ育ち、

おじいちゃんおばあちゃんが話すトルコ語はある程度聞くことはできるが

話すことはできない。

ドイツ生まれの両親からはトルコ語は教わっておらず、

あまりトルコにも行ったことのないサードジェネレーション、そしてフォース・・と続きます。


ドイツ人から聞いた話ですが、サードジェネレーションくらいになると

トルコ系でないドイツ人と結婚し、子供を育てる人もいるにはいるらしいですが、それはかなりまれだとか。

現にクラスメートに両親がドイツ人とトルコ人だけど

トルコには行ったこともないし、もちろん言葉も喋れないので

自分の中ではドイツ人として生活している、という人もいました。


なのでドイツ人にとってもいろんな意見があるだろうけど

トルコ系は国内のどこにでもいる存在、というのが長年の

認識というかそんな感じだと思います。



現在ドイツではそのようなトルコを始め中東系そしてアフリカ系の

宗教を信仰している家庭の子供達のドイツ社会へ馴染むことができず、


これはもちろん両親や家族がドイツ社会に馴染んでいないからなのですが、

学校に行かなくなる

働か(け)なくなる

犯罪に手を染めてしまう、あるいは意図せずに犯罪に巻き込まれる

あるいは


働くが給料が良い仕事には就けず金銭的余裕がない生活を迫られる

犯罪に手を染めてしまう、あるいは意図せずに犯罪に巻き込まれる


というループです。

もちろんいろんな理由がありますが、大きいのは宗教的理由。

(※もちろんこの問題はドイツ人そして東ヨーロッパからの移民の子供たちにも当てはまりますが宗教的・文化観点での例なのでここでは除外します)


そして10年後、街中にはほぼドイツ人がいない地域が増えました。

その地域にいると一体自分はどこの国に住んでいるのか分からない・・と

思うくらい。

ドイツに数年住んだり出たりを繰り返しているだけの私がそう思うので、

生まれた時からドイツにずっと住んでいるドイツ人が感じているのはそれ以上でしょう。


電車に乗っていると、聞こえるのはドイツ語ではなくアラビア語やペルシャ語やトルコ語やアフリカ系の人が話すフランス語。


「街にいる外国人」はアフリカ人になりました。

10年前私はアフリカ人を街中で見たことはほぼありません。

今は見ない方が珍しいくらいです。


また、移民大国の名前を持つドイツと、数百年前に鎖国をしていた(あまりにもこの前鎖国鎖国言われたので、つい)日本を比べるのはナンセンスだと思いますよね。


でも、決して遠くない未来これと似たようなことは起こりえます。

そして現に日本で起こり始めています。


あと日常生活でヨーロッパと日本の違いを聞かれた時に

一番違うと思ったのはテレビのニュースでした。


私はほとんどテレビは見ません。

でもインターネットは強いけど、やっぱりテレビってその国とか文化とかを移す鏡ではあると思います。


はっきり言って日本のニュース番組は国際的なことを報道しなさすぎます。

ニュース速報もそう。

その理由は視聴者がそういうことに興味ないからなのかなんなのかその辺は詳しくないので

分からないけど、ヨーロッパのニュース番組で

アイドルの解散について延々と流しているのを見たことがありません。



エンターテイメント番組とニュース番組がキッチリ別れていることが

日本とヨーロッパやアメリカで違うのかな。


とにかく日本のニュース番組はエンターテイメント番組に見えます。

エンターテイメント番組がニュースをちょろっと流している感じ。


別にそれが悪いと言っているのではなくて、


でもそれ一択に絞られてしまうのはどうかとも思うけど。


これがアジア特有なのか日本だけなのかわからないけどね。



もっと細かいこともあるのですがまた次回に。


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