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加瀬亮主演の韓国映画『自由が丘で』を観て。

今更ながら『自由が丘で』を観た。出演・加瀬亮、監督・ホン・サンス。

タイトルには「自由が丘」と付いてるけど、実際はソウルにある「自由が丘八丁目」という実在のカフェにかけたタイトル。原題は「자유의 언덕」(自由の丘)。もう作品名のずらし方からホン・サンスワールドですね。

内容はやはりホン・サンス特有の時間軸や場所、次元などを固定させない量子力学の実験のような作品。

程よく形而上学的でお洒落なところがホン・サンスの魅力。あと程よく惚けていて下世話なところ。

良いよなあ、良いポジションの作風だよなあ。(-。-)y-゜゜゜

欧州のインテリや女性にチヤホヤされそうな。低予算だし、出演したがる人は多そうだし、飽きそうで飽きがこないし。

当方、作り手の端くれとして、この作風に「二匹目のドジョウ」がいないか探りたいところだが、リスキー。

なぜかというと、実は当方、自作がノミネートされたソウルの映画祭でホン・サンス(=建国大学映像学科教授)の教え子と同枠での上映になった事があるが、その子は質疑応答でかなり厳しく批判されていた。作風が似過ぎだろと。彼女はおそらく学問として真面目にデッサンしつつアレンジしたのだろうけど(※けっこう面白い作品だった)一般の観客からすれば模倣に見えたんでしょう。模倣ではダメなんですね。ピカソも言ってますが、芸術家たるもの、鮮やかに盗まないと。つうか映画監督は堅気じゃできないんですよ。出し抜いたり煙に巻いたり、芸術家を装った一流の詐欺師みたいにならないと。何言ってんだ俺。

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