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オモテの仕事は生物統計学の研究者,ウラの仕事は進化生物学者です.

観音台の静かな日々 — 再雇用稼業備忘録

昨年3月に農研機構を退職して,4月に再雇用(「専門員」)の身分となり,はや一年余りが過ぎた.退職前後のことどもについては,備忘メモ書きしておかないときっとそのうち忘れてしまうだろう.以下,思いつくままに:

収入が大幅に減る —— 退職前は月給計算,退職後は日給計算になるが,月額で言えばおよそ半額弱(4割〜5割)に減る.しかし,同時に,天引きされる控除額は約1/3になるので,実質的に毎月振り込まれ

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姉妹本3冊を書き終えて

2017年4月に出した『思考の体系学:分類と系統から見たダイアグラム論』を皮切りに,2018年4月刊行の『系統体系学の世界:生物学の哲学とたどった道のり』,そして翌5月刊行の『統計思考の世界:曼荼羅で読み解くデータ解析の基礎』と,この一年の間に3冊の単著を出すことができた.それぞれのコンパニオン・サイトに明記したように,版元こそちがっているが,これら3冊はその成立と内容から見てひとつの “単系統群

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蔵書はすべて売り払え

ワタクシもそろそろ年貢の納め時なので,長年にわたって蒐め続けた蔵書の山をどうしようかと考えることが(たまに)ある.最近の世知辛い大学や研究機関に寄付したいと言ったところで,イヤな顔をされるのが関の山だろう.むりやり押し付けても整理されないまま死蔵されたり,運が悪ければ除籍廃棄されるかもしれない(京都市立図書館の桑原武夫蔵書みたいに).それくらいだったら,目利きの古書店に売り払ってしまって(あるいは

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隠れて生きよ

農林水産省系の国立研究開発法人は「役に立つ研究をしろ」という有形無形の “逆風” に日々さらされている.昨今の大学や研究機関は,それぞれ “お家の事情” があり,個々の研究者が好き勝手なことができる環境あるいは雰囲気はない.先日,所内で小課題検討会という年度計画の打ち合わせがあった.もちろん「中期計画工程票がぁ」とか「社会実装がぁ」とか盛り下がる論議はいつまでも果てしない.農研機構の雲の上からの御

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研究者人生のロシアン・ルーレット(続)

「研究者人生のロシアン・ルーレット」(2015年5月10日)を書いてからもう二年が過ぎようとしている.下記は,まあ何というか,その続編みたいなもんだ ——

つい先日,筑波大学生物学類の「サイエンスライティング講座」受講生のインタビューを受ける機会があり,ひとりの研究者としてのライフスタイルについて話をした.研究者としての “心得” があるとしたらそれは何かと問われて,ワタクシが答えたのは下記の五

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