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セーレン・キェルケゴール特集

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キェルケゴールの主著の拾い読み・試訳集と解釈ノートです。
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ヴィギリウス・ハウフニエンシス(キェルケゴール)著『不安の概念』考シリーズ-

ヴィギリウス・ハウフニエンシス(キェルケゴール)著『不安の概念』考シリーズ-

 『不安の概念』は仮名著作の内で講師方の眼に少し愛顧を得るだろう唯一のものであろう。(キェルケゴール)

 『不安の概念』はキェルケゴールが著作活動を開始した第二年目(1844)に出た初期の著作だが、その内容は、後に続く諸著作をば理念的に先取りしているとも言える問題的な成熟さを示している。もし人がキェルケゴールの諸著作の前に初めて立たされて、著作年代を斯くして、その順序を問われるとするならば、彼は

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