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マジで!?校正・校閲で驚いた指摘

原稿チェックで欠かせないのが校正・校閲です。

プロの校正・校閲の方に依頼することもあったのですが、「マジで!?」と驚くことが何度もあるんですね。日本語ってむずい…。

自分が調べたものも含めて、間違いやすい日本語の使い方について、まとめてみますー!

校正・校閲で驚いた指摘


×ご存知ですか?
◯ご存じですか?
解説:「知」は当て字。

×知らなさすぎ
◯知らなすぎ
解説:「さ」は不要。 知識がないといった形容詞の「ない」は「なさすぎ」になる。

×〜にも関わらず
◯〜にもかかわらず
解説:「拘わらず」が適しているが、常用漢字で考えるとひらがなを推奨。

×想い、想う
◯思い、想う
解説:「想い」「想う」は常用漢字表にないため使わない。

×恐い
◯怖い
解説:常用漢字表では「恐」に「こわ(い)」という読み方はない。「こわい」は「怖い」を使う。

×従来から
×従来
解説:重複になるので「従来」だけに。言い換えるなら「以前から」。

×〜して欲しい
◯〜してほしい
解説:補助的に使う場合は漢字にしない

×〜と言う
◯〜という
解説:「言う(Say)」という意味で使われていないため。

×シュミレーション
◯シミュレーション
解説:間違いやすいので注意。

△つまづく
◯つまずく
解説:漢字なら「躓く」だが、常用漢字ではないため、ひらがな推奨

×以外と
◯意外と
解説:けっこうよく見かける間違い

×元旦の夜はどう過ごしていましたか?
◯元日の夜はどう過ごしていましたか?
解説:元旦は、元日の午前中のみを指す。

×断トツの1位
○断トツ
解説:「断トツ」は「断然トップ」の略なので、重複表現になってしまう。

×入籍する
◯婚姻届を出す
解説:入籍はすでにある戸籍に入ること。結婚すると新しい戸籍が作られるので誤用。

×犬が亡くなった…
◯犬が死んだ…
解説:「亡くなる」は人だけに使う。動物には使わない。
※加筆 ご指摘があり修正しています。「犬が死亡する」を正しい表現にしていましたが、「死亡」も動物に使用しない。NHKによると、「息をひきとった」「天寿をまっとうした」「静かに逝った」「天国に旅立った」といった表現が紹介されていました。
https://www.nhk.or.jp/bunken-blog/300/246548.html

△ぜひ~してはみてはいかがでしょうか?
◯ぜひ~してください。
解説:「ぜひ」は強い勧誘と共に使う。

×4ヵ月から6ヵ月
◯4~6ヵ月
解説:期間をあらわすときは単位を省く。

×高台からの景色は圧巻だった
◯高台からの景色は壮観だった
解説:「圧巻」は最も優れたものという意味。比較対象がない場合は、別の表現に。「壮観」はすばらしい眺めなので、適している。

×罰金を課す
◯罰金を科す
解説:罰は「科す」を使う。義務は「課す」。

×法廷で紛争中
◯法廷で係争中
解説:紛争は、もつれて争うこと。国際間の紛争などで使う。係争は、当事者間で争うこと。

×とかく〜
◯とかく~付きまとう
解説:「とかく」の後には「付きまとう」と動詞の形が来るのが自然。

×使い勝手の良さ抜群
◯使い勝手抜群
解説:「抜群」にずば抜けてすぐれているという意味がある。

×リゾート地に行く
◯リゾートに行く
解説:重複表現になっている。「リゾート」だけで行楽地を意味する。

×数々のメリットを持つ反面
◯数々のメリットを持つ半面
解説:反面は「反面教師」などで使う。

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