見出し画像

À toi -きみのうた-


とてつもなくさみしいとき

きみのことを思い出したりするよ


きみの髪を撫でたこと

きみと手を繋いだこと


思い出の中のきみは
あの日のままで

三日月に帰って行ったきみには
もう手が届かない


月を見て
きみを想い

胸のうちの籠を埋めるため
偽物で誤魔化し乍ら生きる

そんな
惰性のような日々


ぼくは
きみのうた
を唄う

砂糖菓子の様に甘く
羽毛の様に柔らかく
河の様に絶えず


二度と逢えぬ
きみに向けて唄う





叶わぬことなれど
うたに変えて
願い続ける


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?