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PONO(ポノ)であるということ

ハワイ語に、『PONO』という言葉があります。ポノ、と読みます。

意味は『正しさ』『正義』と訳されることが多いのですが、それはハワイ州のモットーである『Ua mau ke ea o ka ʻāina i ka pono』の一般的な和訳である『大地の命は正義の元に永続する』というものから、正義のイメージが強くなっているのかなと思います。

でも、このポノという言葉は、どちらかというと『適正であること』の意味が強いように感じます。適正であり、そのものがもともと持っている性質に即しているかどうか、それがハワイアンの言う『正しさ』のようです。

だから、画一的な『これが正しい!』という枠に閉じ込めるのではなく、『君がもともとAという性質で、今もその状態なら、それがPONOだよね』という感じ。白い花を咲かせる木が白い花を咲かせているなら、それはポノの状態だねって、そんな感じです。これを調和がとれた状態だと表現する人もいます。

ハワイアンのいう『正しい状態』というのは、ひとつではない。百人いたら百通りのポノがあって良い。ただし、ポノというのは調和がとれていて、それぞれが尊重し合って、お互い我慢せずに認め合う状態。そういうことなのでしょう。

ハワイアンはポノという言葉をよく使います。ハワイ州の公用語は英語とハワイ語ですが、このポノの持つ深い意味は英語では表現できないのでしょう。

わたしも、何かがうまくいかないとき、歯車が嚙み合っていないと感じるとき、自分自身がポノであるかどうかを問いかけるようにしていきたいと思っています。よく忘れるけれども。


調和がとれた空と月と星。街灯も。




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