見出し画像

ジェンダー議論

職場の男性3人と飲み会に行ってきました。

きっかけは何だったかもう忘れたけど、
「女性活躍」がテーマになったときに、
いろんな発言がありました。

ジェンダー議論は、
それぞれの発言者を観察するのが楽しいです。

生まれてからずっと女性なので、
ジェンダーギャップの話題になると、
私は「差別される側」「マイノリティ(?)」。

その私が、何かを主張しすぎると角が立つし、
むしろ、女性を目の前にして、
脳内に汗をかきかき、話している様子を見るのは楽しいです。(笑)

持論を言うと、
「決めつけること」が始まりで、
その結果の1つがジェンダーギャップ、男女格差だと
私個人は思っています。
私も決めつけてしまうことがあります。
「若い人は~」とか「70代男性って~」とか「B型って〜」とか。
反省・・・


私もできるだけバイアスがかからないように努めて生きようとは思います。

まあ、
約30年前の就職活動のときの、
採用担当者の地獄絵図のような発言を思い出すと、
どんな発言も聞き流せるってものです。


「男性と女性は違う!」

違うよ。違うけど、だから?
市役所の仕事の上では、
女性と男性の差は個人の差。
たぶん、
市役所での違いは、トイレに行く場所くらい?
A型もB型もAB型もO型も違うよね、
取り扱いが違うのは輸血のときくらい?

女性職員へのセクハラ常習要注意人物への対応も、女性の私が最前線でやってます。
(私なら大丈夫という信頼なのか、
窓口で市民対応するのは女性の仕事なのか…笑)

職場の先輩で、生まれつき左右の腕の長さが違う方がいます。
採用試験の時に、面接官から
「その障害のために、できないことはありますか?」
と質問されたそうです。
「逆立ちができません」
と答えたそうです。
「市役所で逆立ちすることはないですね」
と言われ、採用されたそうです。
市役所の仕事で、
女性だからできない仕事は、たぶんないと思います。
重い椅子や机や書類を運ぶのも、時間は男性よりかかるかもしれませんが、できます。

…なにかありますか?

「むしろ女性課長の方がバリバリ仕事してる」

市役所仲間でよく耳にするワードです。

今の40代が就職活動していた当時、
女性を採用してくれる職場が少なく、
傾向として、市役所が採用した職員は、
そもそも男性よりも女性が優秀かもしれません。
職員が卒業した学校の偏差値も、
調べたわけではありませんが、市役所内では男女差があると思います。

みんなが就職したい企業の男女別の採用人数は、
当時は女性は少数、男性が大多数。
内定が出るのが遅い市役所が採用する頃には
優秀な男性はすでに就職が内定してて、
こうなると、女性の方が傾向として優秀というのは、事実だったかも。
かといって、当時の市役所も、女性を多く採用していたわけではない。
自ずと女性の方が優秀な傾向になる、そんな時代だったかもしれません。
個人的な見解ですが。

もしくは、子育てや家事をするために、
女性の方が割り切って、
時間管理して仕事してるだけかも。

男性も女性も優秀な人は優秀です。
女性だから優秀なの?
それが事実なら、
じゃあ、男性の皆さん、給料カットだね。
男性だから。(笑)

求められたことができてない気がして
悩む人は男女問わずいるから、
女性ができるとかあまり言わないでほしいな…

美容院にあるファッション雑誌で
家事も子育ても仕事もおしゃれにこなす偶像たちに
悩まされる女性はいるといると思うよ

「女性はこどもを産める!」

いや、確かに、「男性はこどもを産めない」の裏返しで、
「女性はこどもを産める」と言いたくはなります。
ただね、
産めない、産まない女性もいます。
女性は産む性なので、間違ってはないのですが、
産めない、産まない女性が聞くと、ちょっと複雑。
私も51才で、もうそろそろ閉経で、産めなくなります。
じゃあ、もう女性じゃないのかと。
ただの、力が弱い、男性ではない、体の小さい人間なのかと。

これは後で発言者に指摘しました。
相手を選ぶ言葉だから、
つかわない方がいいかもしれないねと。

「女性の登用、ってなんやねん!」

そうですよね。
「若者の登用」もありますよね。
これは、そこそこの年齢の男性が登用されることが当然だから聞こえる言葉遣いですよね。
だから、「男性の登用」はあまり聞きません。

ジェンダーギャップランキングが146か国中125位なので、
ある意味、事実そうなのかもしれません。
それが注目されてしまう。
他にも、
「障害者の登用」「高齢者の登用」「外国人の登用」などなど、
心がザラザラする表現はありそうですよね。
そんな言葉がなくなれば、と思います。
まるで「AB型の登用」がないようにね。

「管理職」になることが「登用」だとすると、
市役所の管理職は「登用」なのかどうか・・・
そっちの方が疑問かも。('-'*)w


「女性活躍ってなんやねん!」

この発言者は私です。
それを言うなら男性も活躍しなさい、です。

高齢者、障害者も包摂した「全員活躍」という言葉も
行政界隈では聞こえてきます。

そうなったらもう「活躍」なんて言わなくても・・・
そのままでいいよね。
活躍しなければ、みたいにならなくても、
お互いを認め合いながら、自分で選択した人生が、
おくれればそれでいいような気がするんですが。

「年収350万円では、男性のなり手がいない」

半数以上が女性が占めていて、
バランスが悪いという趣旨でした。

「給料が安いから女性しかいない」現状。

ま、ジェンダーギャップランキングが146か国中125位なので、
そうでしょう。
「男性のなり手がいない」ここに心がざらっとします。
女性なら安い賃金でもいいんでしょうか?
男性はそんな賃金では・・・な気持ちが見えてきます。

失われた30年は、賃金が上がっていません。

労働者には年収350万円で働いてほしい・・・
でもそんな賃金で働けるのは女性しかいない・・・
もしくは、そんな賃金で家族は生活できない、
女性にはパートでいいから働いて欲しい・・・
女性なら低賃金でいい・・・
だから「女性活躍」と言う言葉が発明されたと
私は個人的に思っています。
「男女共同参画」という言葉が法律にもあるにもかかわらず、
「女性活躍」って言われたことの意味を、一度考えていただきたいです。

たぶん、何事も過渡期ですよね。
「男性でも女性でも、
こどもを育てながら生活する水準を思うと、
年収350万円ではなり手がいない

って言って欲しいなと
個人的には思います。

男性も辛いでしょうに。
マッチョに稼ぎ、
妻にこどもを産ませ、
女性より優秀で当然という「決めつけ」に、
どれだけの男性が
くじかれた心を見せず生きてきたか。
そりゃ、暴力に逃げる人もいますよね、
力はあるんだもの…涙



男女というのはひとつの区別であって、
A型、B型などの血液型もただの区別。
50音順もたまたま。国籍もただの区別。
一人一人の違いを認める、
ただそれだけになって欲しい。
できること、できないこと、
得意なこと、不得意なこと。
補い合えばいいじゃない、それが仲間じゃないかな。


都道府県別のジェンダーギャップと、
出生率に関係性があるのか、
分析してみたnote ↓↓

お金と時間に余裕のありそうなところに
こどもが生まれているというのが、私の感想です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?