日本に里帰りするたびに、イライラしなくなる方法、とか、
心の大掃除とかいう本を買ってきました。
長続きする感情ではないのですが、
人に対してイラっとすることが多くて、
人に合うのがストレス。

仕事でも、
なんでこんな基本的なことがわからないの？
っていうのでイライラしていました。
自分のことは自分でやれよ！と思っていました。
こんなの常識でしょ？とか、1秒考えればわかるでしょ！と
イライラ。
なんて自己中な人なんだろう？とか、

この思考が生み出すものには何もいいことがなくて、
ただただ自分にストレスが蓄積するだけ。
でも、それがどうしても変えられなくて、
たくさんの本やセミナーなどに行っていました。

でも先日、解決の糸口になりそうな出来事が先日起こりました！
仕事柄クライアントさんのいろんなお話を聞かせていただける機会があります。
その日のクライアントの方は、とってもセレブな方。
もう生活の全部がキラキラで、雲の上の方！という印象。
それなのに対等に話をしてくださって、謙虚でとても素敵な大人の女性なのです。
そのとても美しい方が過去の話をしてくださいました。
子供さんとの間に、わだかまりがあってそれを解消するためにセラピーを受けていらっしゃるとのこと。
子供に受けてくれって言われたの。っておっしゃいました。
私が母親で、子供にそんなことを言われたらすごく傷ついてしまうと思うのですが、そういう感情は湧かなかったのですか？と聞いたら、
いきさつを話してくださいました。

それは家族の歴史みたいなお話でした。
親子3代に渡るお話。
誰もが憧れるような生活をされている方なのに、
「私、自己肯定感がとっても低いの。」
とおっしゃって、本当にびっくりしました。
望むものは何でも手に入るような生活。
持っているもの、身に着けているものすべてがすごく美しくて、
こんな生活があるんだなぁという印象を持っていただけに、
とても驚いたと同時に、
私がどれだけ、表面だけを見て人を判断していたかを痛感しました。

私が人に対してイライラしたり、
なんでこんなこともわからないのよ！って思っていた原因は、
私の独断と偏見で、正しい正しくない、良い悪いを決めつけてしまっていた自分自身のせいなんだなぁと思いました。
自分にだっていろいろな感情があって、いろいろな過去があって、
それを自分だけのやり方で処理してきたように、
相手にだっていろいろな事情があるんだ。っていうことに、
今更ながら気が付きました。
私が今までイライラしてきたことのほとんどが、
私が相手のことを考えられていなかった結果なのだということに気が付きました。
もうちょっと相手に寄り添ってあげればよかったなぁと思う場面がたくさん浮かんできました。

きっと、ちょっと嫌いな人にだって、
その人がそういう行動をとってしまう理由があるはず。
嫌味や意地悪を言う人や、
自己中に見える行動をとる人にだって、
私には見えない側面があるんだ、と思うと心がすーっと楽になりました。

少しの想像力と相手に寄り添う気持ちが、これほどまでに自分を楽にしてくれるなんて！
イライラしているのも、ストレスをためているのも自分のせいだったんだ！と思うと、なんだかこれからはもう少し心穏やかな日々が送れそうな気がします。