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終わったことは忘れる性

過去のことをリアルに思い出せる方もいます。過去のことを詳細に覚えていて、苦しいほど。
私は忘れます。

先週の学会で、先輩医師に「キモノのショー終わったんですか?」と声をかけられました。
マジで、「何のことでしたっけ?」と答えた。
頭の中ではこれからの還暦の会とか、地元のキモノの会のことを頭が巡る

先輩は不審そうに、忙しいって言っていたでしょ~
アッ、そうでした。
五月の末に合った東京キモノショー2022、その準備あるのでと先輩から頼まれた仕事を先延ばししていたのでした。

終わると忘れるこの感覚、以前にもありました。

ちょっと、893系の某患者さんのトラブルで悩んで悩んだ時がありました。
病棟の雰囲気が悪くなる
近くの患者さんも看護師に強く口調で当たる。先生の患者でしょうとたびたび言われて。すっかりヘトヘト。
ついには、退院していただいたのです。
退院宣言の前は夢を見るほど。でも、がんばって、退院してもらいました。

しばらくたって(1週間くらい)、某精神科の医師から「○○さんのことで大変だったね」と言われて、エッ、○○さんて誰?と聞いてしまいました。
その時の精神科医師のあきれた顔。図太すぎる…「これだから~」

その時は真剣なんです。
でも、解決、終了、帰結するとリセットがかかるかのように忘れます

某患者さんのことから20年以上たっていますが、性格は変わらないのね。
変わらないどころか、どんどん図太くなっています。

今でも、眠れないときあります。寝ていても苦しくて目覚めて、心臓がトクトクしていることもあります。

でも、時が過ぎれば、問題は去っていくことも学びました。
終わり良ければ総て良し と言いますが

私としては、終わりに成れば総て無し

2022年も半年が過ぎて、手帳での振り返りをしたところ、忘れている忘れている。
高村光太郎だったら、後ろに道ができる
私の後ろは、砂漠の道(風が吹いたら消える)

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