題名(だいめい)

「深海の煙(しんかい の けむり)」

ちっぽけな じぶんが くろく そまる
こゆい ぞうお
メラメラと にじみでる

めまぐるしく かわる せかいがはなつ
あらあらしい しゃかいの なみに
のみこまれ…

どこともわからぬ
たいかいの おくふかくを
ダラダラと さまよう。

いつか どこかに
ながれつくことは できるのだろうか

ちいさなともしび あかくきらめく 
あわい けむり
ふらふらと おどる

うれいに みちた にんげんから でる
よわよわしい ほうこうに のみこまれ
どことも わからぬ
よぞらの かなたへ 
むわむわと きえてゆく

いつか どこかで
しあわせだと おもうひは
くるのだろうか

もがきつづけながら
さまよいつづけながら
きょうも おぼれつづける

えがおを むけながら
こんなんに たちむかいながら
あすを ゆめ みる
そんな あなたに あいたいから

そんな わたしで いたいから

しんかいをただよう
ちからなき けむり

ただただながされる
ちからなき からだ

そのひとみの おくに ともされた
ちから づよい ひとみ