【今月の美術展散歩】〜印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵〜に行ってきました!
こんにちは、あーるぐれいです。
毎日の生活を「見直す」
違和感に「気づく」
ささいなことから「工夫する」
この3つのポイントから見つけた、自分の心を整えるための「チルタイム」を書き留めています。
今日は、現在上野にある東京都美術館で開催している「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」をご紹介します。
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」の見どころ
アメリカ印象派の特徴がよくわかる
今回の展覧会で、私は印象派がアメリカでも広がっていたことを初めて知りました。
タイトルにもなっているモネやセザンヌなど、印象派といえばフランスのイメージが強いのではないでしょうか。
フランス印象派の特徴は、原色を使った鮮やかな色調。
また、荒々しい筆のタッチも魅力のひとつです。
チューブ式の絵の具が発明されたことにより、画家たちは戸外で制作が簡単にできるようになりました。
その結果、印象派の画家たちは外の光や空が持つ輝きをそのまま描こうとしました。
アメリカの印象派も、戸外で制作に取り組んでいた点では同じです。
ただ、フランスとアメリカの環境の違いが、作品に大きく影響していると感じます。
アメリカ印象派の作品は、「トーナイズム」(色調主義)と言われる穏やかな色調です。
アメリカの伝統的な田園風景を描くことを批評家たちが好んだことが背景にあり、牧歌的でのどかな雰囲気が作品から感じられます。
フランス印象派の作品に比べ、おおらかな感じで、見る方も緊張感がなく見られるイメージです。
「よく知っている画家」の「あまり知られてない作品」が見られる
アメリカ印象派がメインの展覧会ですが、フランスや日本などの画家による作品も多く展示されています。
今回、あまり日本では紹介されていないけれども、画家たちの魅力がわかる作品に多く出合えたことが、とても嬉しかったです。
たとえば、モネの「睡蓮」はよく知られている作品ですが、今回メインに展示された「睡蓮」はあまり知られていないのではないでしょうか。
個人的には水色と紫の静謐な印象の中、アクセントの赤が画面を引き締めていて、とても好きな作品です。
他にも、「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」で有名なルノワールが描いた「アラブの女」、「湖畔にて」で有名な黒田清輝が描いた「落葉」など、魅力的な作品が多く展示されていました。
印象派の魅力を改めて実感
この展覧会を通じて感じたことは、どの国や地域であっても「印象派は光や輝きを描くのがすごい」ということです。
どこで活動するか、あるいはどのような雰囲気を好んで描くか、などさまざまな違いはあるものの、やはり自然の持つ明るさを描きたいという部分は共通しているように感じました。
逆に、描く対象や画家の捉え方で作品の様子が大きく異なるのも、印象派の魅力なのかなと思います。
まるで写真のようにリアルを突き詰めた作品、逆に見る方に何かメッセージを送っているような作品など、画家たちが印象派という手法を使いつつ、自身の画風を確立させていった様子が作品たちから感じられました。
まとめ:バラエティ豊かな作品をぜひ楽しんでみてください!
今回の展覧会で、私自身が印象派を固定的なイメージで見ていたことに気づきました。
子どもの頃に見たルノワールがあまり好きではなく、今回行ってみようと思ったのもたまたまだったのですが、先入観に気づけてよかったと思います。
そして、なんと10月からは、国立西洋美術館で「モネ」展があるとのこと!
国立西洋美術館は、東京都美術館と同じく上野公園の中にあります。
また上野に通うことになりそうです。
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」のリンクはこちらになります。
https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_worcester.html
また、10月からの「モネ 睡蓮のとき」の記事もありました。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
次もどうぞよろしくお願いいたします!
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