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親子が生まれて、死が生まれた


あなたは生まれて死にますよね。
生物はみな死ぬと思ってますよね。
そんなことありません。
死んだと感じるのは、あなたは他の人とは違う誰かと考えているからです。

アメーバは分裂します。
自分から自分が生まれます。
自分が他生物に食べられても、自分が残ってます。
みんな自分であり、自分の一部が減ったり増えたりしてますが、自分が死んだという概念はありません。
人が髪の毛が落ちても、爪を切っても、自分の一部が死んだとは思いませんよね。
そのぐらいの感覚かもしれません。

アメーバは分裂して遺伝子を複製します。
無性生殖といってオスメスなく、分裂によって個体を増やします。
どれも自分であり、永遠に続く自分です。
しかし、能力は変わりません。
永遠に遺伝子を複製するので、優れることも劣ることもありません。
敵に乗り越えることができません。
どうすれば優れることができるか、あることが発明されました。

オスとメスに分かれ、DNAを交換する有性生殖の生物が生まれました。
遺伝子の交換すると、互いの優れたものを掛け合わせることができます。
遺伝子の掛け合わせは、
優優、優劣、劣優、劣劣と4種類出来ます。
優優が生存すると敵に打ち勝つような進化をします。
この特性を生かし有性生殖生物が繁栄していきます。

有性生殖は、ワザと兄弟を似させないです。
ワザと親子も似させないです。
似させないことで優れた方が生き残ることができます。

両親とは異なる遺伝子型個体を生産するのが目的です。
親は死ぬのが目的で、子を生き残るさせるためにあります。
自分より優れた生命を残し、
古い自分は残しません。

命が大事なのでなく、命を繋ぐのが尊いことになりました。

こうして死が生まれました。
男女が生まれて、
親子が生まれて、
死が生まれました。

親子も遺伝子の複製だから、どっちも自分とも言えますし、繰り返す交換によるからこそ違うと言えます。
親子が似てるようでいて違うのは当たり前なのです。
自分より優れさせることが目的なのだから、当たり前なのです。
ちなみに男に劣勢遺伝子を集めます。
だから男児の方が病気がちだったりします。
以前の回で書いたような、男は女性社会のためにだけ存在する理由の1つです。


細胞は分裂するので、死はありません。
しかし、その細胞が集まった私たちには死があります。

細胞の個別意識の集合意識になったあなた


死がない存在の集まりに死が存在する。
死があるのと死がないのの境目はどこでしょう?
濃い味の関東と薄い味の関西のうどん、
濃くも薄くもない境目はどこでしょう?


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