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SIer業界の事業環境と採用状況(基礎編)

こんにちは。
IT & WEB Sales紹介部  SIer & Consulting Firm課 で課長をしている濱口と申します。

SIerコンサルティング業界 × ビジネス職(営業・企画・コンサル) 転職活動を成功させる秘訣 に関する情報をnoteで発信しています。

今回は、「SIer業界の事業環境と採用状況 (基礎編)」について説明します。


SIer業界とは

 SIer業界とは、システムインテグレーターが社会や企業に必要な「しくみ」を、ITを使って構築する情報処理サービス(IT)を提供する業界のことを指します。

 顧客の業務を把握し、課題解決のためのコンサルティングから設計、開発、運用・保守までを請け負うのがSIerの仕事です。昨今の大手SIerにおいては、以前まではITコンサルファームが担っていた構想策定やビジネス要件定義のような上流工程まで染み出しています。

 例えば、小売業における売上予測や出店計画、あるいは集客施策のようなビジネス拡大や、顧客の現場で感じている業務プロセスの課題を解消し、効率化や営業強化につながるシステムを請け負っています。

 SIer業界は、このようなシステムを企画・開発・運用することで、顧客企業の業務効率の向上や競争力の強化を支援しています。

IT業界におけるSIerの立ち位置

 SIerは、システム開発のコーディネーターとしてコンサルティング、設計、開発、運用・保守を請け負い、ソフトウェア / ハードウェアメーカーや通信キャリアなどと協力しながらシステム開発およびプロジェクトの全体統括を行っています。

マーケット規模と2023年の展望

 SIer業界のマーケット規模は、年々拡大しています。

 特に、人工知能やビッグデータなどの技術の進歩により、より高度な情報システムの構築が求められています。

 また、クラウドサービスの普及により、システム開発においても新しいプラットフォームやテクノロジーの活用が求められています。

ガートナーのレポートによると… *1

 ガートナーは、2023年の日本のエンタープライズIT総支出額が、2022年から4.7%増の28兆5,344億円に達すると予測しました。

 IT投資は、デジタル化やクラウド・ファーストへの取り組み、リモートワークの促進など、トレンドにより引き続き促進される見通しです。

 産業別では、銀行/投資サービス(+6.8%)、保険(+5.2%)、小売(+6.0%)で高い成長が見込まれ、2023年は全ての対象産業でIT支出がプラスとなる見込みです。

銀行、保険、小売業界におけるDX領域の共通事例を紹介

 銀行、保険、小売の3つの業界については、コロナ禍の状況も相まって顧客接点(営業チャネル)がデジタルにシフトし、デジタル経済が拡大する中で、新たな顧客層の開拓やサービスを提供する接点をいかに再構築するかが、更に重要となっていきます。

 また、オンライン面談やタブレットを使用した接客など、顧客ニーズに応じた柔軟な顧客アプローチにおいて、デジタルを活用したOMO(Online Merges with Offline)の導入に力を入れています。

*OMO(Online Merges with Offline)とは…
 マーケティング手法のひとつで、オンラインとオフラインの世界が融合することを指しています。具体的には、オンラインのテクノロジーとリアルな物理空間を組み合わせて、新しい顧客体験を提供するビジネスのアプローチ

代表的な国内の大手SIerについて

 SIer業界の代表的な企業としては、NTTデータ、富士通、日本電気、日立製作所などがあります。これらの企業は、業界内で高いシェアを持っています。

各社 IR情報から抜粋し作成

 
国内大手SIer10社の売上高推移やCAGR(年平均成長率)について、下記、表の通りSIer業界全体が成長しています。

大手SIerの採用状況

国内大手SIerの2023年度 中途採用予定数は、日経X Techでも公表されていますが、数百名単位で採用しています。

多くの国内大手SIerは、新卒採用中心に人財を獲得してきましたが、2018年頃から本格的に中途採用を強化し、人財を獲得するようになりました。

大手SIerは中途入社しやすいか !?

Q:数百名単位で中途採用しているから、簡単に入社できるのか?
A:内定を獲得するのは、簡単ではない。
新卒採用から優秀な人財を獲得できている企業では、特に採用難度は高いです。なぜなら、中途採用面接時に面接官は受験者と新卒入社社員や既存社員(プロパー社員)と比較した上で採用決定するケースが多いからです。そのため、自己分析と企業分析などの事前準備が重要です。

まとめ

SIer業界の事業環境と採用状況 (基礎編)」について紹介させていただきました。今回のポイントとしては下記の通りです。

Point
1.  国内のIT投資額は伸びており、それに伴い大手SIerの売上高も伸びている
2.  大手SIerの採用人数も増加傾向
3.  採用人数は増えるが、採用難易度は易しくなく、面接の準備が必要

今後の記事では事前準備の仕方について紹介していきます。
宜しければ次回作も読んでいただけると嬉しいです!

今後、投稿予定の記事
【IT転職】中小→大手企業向け営業職へ転身するポイントとは?
【越境転職】異業界の専門性を活かした越境転職のコツは?
【自己分析】面接で受かるキャリアの棚卸し方法は?

あとがき
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この記事を書いた人

濱口 卓也  LHH JAPAN
IT&WEB Sales紹介部 SIer & Consulting Firm課 課長
2016年、青山学院大学卒業後、銀行の法人営業を経て、
2018年にアデコ株式会社 (LHH JAPAN) に入社。
LinkedIn

□ 受賞歴
株式会社ビズリーチ  JAPAN HEADHUNTER AWARDS 2021 会員満足度 受賞
ヘッドハンター名鑑vol.23 
https://note.com/bizreach_ess/n/n6b8cbbffcc14

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