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89冊目:本当に必要なことはすべて「ひとりの時間」が教えてくれる

表紙が可愛くて購入。内容は素敵な時計を持って毎日をもっと素敵にしましょうというような内容でした。著者が高級ブランド店で働いていたころに、お客様として現れた素敵なマダムたち。彼女たちは上質なものを身につけ、上質な時間を過ごしていた。そこからヒントを得て、私たちにもできる、毎日を豊かにするアイデアが綴られています。


豊かな時間が流れる場所

「気持ちが豊かになる時間は?」と聞かれて思い浮かぶのは、どんな場所で流れている時間
でしょうか?

本書p.46

選び抜かれた内装や装飾、洗練された空間、好きな場所、その場に身を置き、ゆったりとした空間を味わい楽しむことができると所作や表情も自然と変わっていく。

自分が美しいと思う場所に身を置くことで、自分自身も美しくなっていくのだと思う。

自分にとっての特別な逸品

時間とストーリーとともに胸に刻まれたモノは、特別な逸品になる

本書p.74

服、特に1番上に羽織るものはその人の顔になります。冬場なんかはいくら高級なアイテムを中に着ていてもコートの印象しか人には残らない。なら、上質なものを吟味して選び、メンテナンスしながら、長く大切に着よう。モノとも思い出を共有し、愛着を持って大切にできる逸品を長く愛していく。

自分の仕事の質

むやみやたらに詰め込まず、スペースを空けておくことで、新しいものが入ってきます。

本書p.147

モノだけでなく仕事においても一つ一つの質を上げていくことができます。

  • やるべきことMUST=私の役割は?私に求められていることは?

  • やりたいことWILL = 本当にやりたいことは?未来に向けて始める最初の一歩は?

  • できることCAN =経験値から獲得した得意なことは?自分を活かせることは?

これらを書き出し、整理することは、自分にしかできない仕事をするための作戦タイムです。

人生のステージ

年齢を3で割ると、人生の時間になるよ

本書p.160

例えば今の私は25歳なので25÷3=8.3 朝の8時15分くらい。会社に到着して、自分の席に着いたくらいの時間です。これから始業時間に向けて心構えを作っている段階かな?

30歳は朝の10時。午前のゴールデンタイム。
36歳はお昼の12時。休憩しながら、午後の作戦を考える時間。

人生の中で今自分がどの時間にいるかが分かれば、それぞれの時間と変わりゆくステージを楽しめる。

五感を満たす美意識

五感を満たす、ちょっとだけの贅沢をしてみることから始めると、楽しみながら美意識を磨けると思います。

本書p.192

五感の全てを磨くことは難しい。だけど人にはそれぞれ視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の5つのうち、どれか中心になる、特に大切にしている感覚があると思う。例えばアロマで嗅覚を満たす人。音楽で癒される人。見た目の美しさ、などなど、、、使っている五感で最も強いものが、行動や言動、思考にも表れるのではないでしょうか。

ならば、その一つ、1番感度の高いものに投資をし、贅沢してみよう。私は鼻が敏感だからできれば無香料なものがいい。見た目もあまりこだわりはない。食べ物にもそこまでこだわりはない。。。

あっ!手の感覚には特にこだわりたいと思う。柔らかくてフワフワなクッションや触り心地のいい手帳、柔らかいページをめくる本の感触。そういう手から入る感覚に日々満たされていた。

10年マイナスルール

年齢にとらわれて動けない時は「10年マイナスルール」を発動する。

新たに何かをスタートする時に、よく言われるのが「今が1番若い」だと思う。それは頭ではわかっていても、なかなか年齢という数字に囚われてしまうことは多いと思う。

そんな時、「10歳若返った(はずの)今のあなたが、やってみたいことは何ですか?」と自問する。35歳の私さんが突然25歳に若返ったパラレルの世界をイメージすると、ワクワクするし、何か始めたい気持ちになる。それなら、その声に耳を傾けて、小さな一歩をふみ出す。その一歩が、すべての始まりになる。

10年はあっという間に過ぎる。だけど「10年前に戻ること」はどれだけの大金持ちが大金を積んでも手に入れたい貴重な時間。ならその時間を手にしたつもりで大胆に行動してみようと思う。

感想

本書を読んでいく中で何度も自分を再確認、再発見するポイントがあった。心が軽くなるし、普段関わることのなかったセレブたちの雰囲気を少し垣間見ることができて、心まで上質な気分になる。一つのメッセージごとに小さなエピソードがあり、ひとつ一つのボリュームが小さい分、1日に1メッセージずつ、細く長く楽しめる本でした。

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