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スクリーンで観る天沢聖司はテレビで観るよりかっこよくてちょっと悔しかった話

ここ最近は少しお疲れ気味で、映画を観に行くのはセーブしている。2月に唯一劇場で観たのが『耳をすませば』だ。

調布シネマフェスティバルというものを昨年知って、それからなんとなくチェックしていた。ジブリというと、どうしても金曜ロードショーで観るイメージがついてしまっているが、昨年『魔女の宅急便』を観て「やはり劇場で観るのは格別だ」と感じた。今年は『耳をすませば』に加えて『On Your Mark』も同時上映。月島雫役の本名陽子さんの舞台挨拶つきの回を予約して観に行った。

まず劇場で上映されるのは久しぶりという『On Your Mark』だが、たった数分の映像にも関わらずまるで2時間の映画を観たかのような満足感があった。これはこれで、アニメ映画作品としてぜひ観たいほどである。音響の良いシアターだとまたたまらない作品だった。あとこのお兄さんがどタイプすぎて困る。

そして『耳をすませば』。実は私はあまり好みの作品ではなく、金曜ロードショーで放送していてもパスすることが多かった。母親があまりすきではないということに多大なる影響を受けていたのだと思う。実家を出てから好きにテレビを観られるようになってからも、「へえ~こんな話なのか」程度であまり響かなかった。

しかし今回劇場で観てからは、天沢聖司がかっこよすぎて思わず恋をしてhしまったといっても過言ではない。中学生にして自分のやりたいことがあり、それに対してまっすぐ突き進んでいて、それを成し遂げたいという固い意志をもっていて、読書家でしかもイケメンという設定がずるい。チートすぎる。というなんとも単純で語彙力なんて欠片もない感想を抱いていた。

キャラクターでいえば、私は杉浦もわりと好きだった。雫に想いを告げるあのシーンのまっすぐさたるや。結末はわかっていても思わず「雫、杉浦にしておきなよ」「いや、杉浦ならゆうこちゃんをきっと幸せにしてくれるからそっちを託すか……」なんて横やりを入れてしまう。本当にいいやつだと思う。天沢聖司の第一印象が「やなやつ!」なだけにこちらのいいやつっぷりが際立ってしまう。

ところで「やなやつ、やなやつ!」でインパクトが強い例のシーンだが、劇場で観て驚いたのは、コンクリートロードの歌詞が入ったかなりキャッチーなBGMが入っていたことに気づいた、やはり劇伴などはテレビではどうしても音量がセリフの方に全振りしていて聞こえにくくなってしまうような気がしてしまう。「え!ここでこんな音楽が流れていたの!?」という新発見も含めてリバイバル上映というものはいいものだなあと思うのである。

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