見出し画像

なぜIT業界は日本人フリーランスを雇うと失敗するのか?〜シリア人フリーランスと働いてみて感じた問題点〜

こんにちはあっちゃんです。
日本にいながらシリア人のエンジニアとどベンチャーの会社で自分で個人事業主もしながら働いております〜。

過去のバックナンバーはこちらをご覧ください!


私はシリア人オフショアで働いているのですが、その一方で個人事業主としてフリーランスとして働いて4年目になります。

こうやって外国人フリーランスと働いたからこそ見えてくる日本人フリーランスの特徴というものがなんとなくわかってきました。

今回はその中でも、企業は日本人フリーランスを雇うとなぜ失敗するのかという点について書いていきたいと思います。

だから解決策は何かっていうことではないのですが、
日本人フリーランスに業務委託を考えている企業さんは特徴を知っておくと良い人材とそうでない人との見極めができるかもしれません。
また、これからフリーランスを目指す人は反面教師として知ってみるのもいいかもしれません。

日本人フリーランスの闇

日本人フリーランスの問題点として私が感じているのは以下2点です。
(もちろんこれは全員ではなく、企業に勤める人と比べると割合が高いという意味で捉えていただければと思います。)

①コミュニケーションに問題がある
②飛びやすい(連絡が突如途絶える)

①コミュニケーションに問題がある

「企業勤めが合わない」という人がフリーになりやすいので必然的にコミュニケーショに問題があることが多いです。

私の経験では、昔同じフリーランスチームにいた人の中に
これは命令です、みたいなパワハラ口調のメッセージがきたこともありました。
(まあ私はあまり気にしなかったんですけど、普通の企業だと完全にパワハラw)

また、企業勤めだと失敗した場合も自分で回収していかないといけませんが、フリーランスだとそのプロジェクトが終わったらもう会うことはないことが多いので、後のことを考えずに仕事をしてしまい
結局めちゃめちゃ手戻りするみたいなことも多かったっです。

②飛びやすい(連絡が突如途絶える)

先ほども言及しましたが、フリーランスは一部の作業を委託されるだけなので、失敗しても自分に大した責任を求められることもありません。

また企業ほど大きなお金が動くこともないので、失敗しても訴えられるなんてことはよっぽど大きな案件を受けない限りはありません。

そのため、少し仕事がキツくなってきたり、立場がやばくなってきたりすると
一定の割合で突如連絡が途絶える人がいます。

これが対企業だと企業が保証してくれるのでいいんですが、
個人と契約してしまっているため代わりの人がすぐいるわけでもなく
企業側としては結構困ってしまうんですね、、

シリア人フリーランスと働いてみて感じた日本人のハングリー精神のなさ

シリア人フリーランスと働いてみて感じたのは、
高い割合でみんな真面目に仕事を取り組むなと思っています。

もちろん、うちがベンチャーだからそういうマインドの人が多いということもありますし、
うちで働く社員以外のシリア人でも結構真面目だなと思うのですが、日本まで来るんだからそれなりのバイタリティを持っているというのもあります。

ただ、一つ圧倒的に違うと思ったのは、
彼らのハングリー精神です。

日本にいると、
人もたりてないし仕事も選べるしバイトでさえ生きるには困らないくらいお金をもらえます。

ただ、シリアの人たちは現在経済制裁を受けています。
そのため、安定した収入をもらえる仕事に就きにくく、そんな中で生きていかないといけない。

そうなると、一つの案件が決まったらなかなかそれを手放すことはありません。

一方日本人はこの仕事に失敗していも次があります。
だからあまり1つの案件が失敗してもいいやとあまり必死さがないんですよね。

IT業界は日本人は待ってても仕事が来る、シリア人は頑張らないと仕事が来ない

今、うちの会社にはシリア人や発展途上国のフリーランスから仕事はないかと多くのご連絡をいただいております。

一方日本人はというと、IT業界は売り手市場
3年企業勤めをしていたら待ってても仕事が来る状態です。

私もフリーランスになって4年目ですが仕事がなくて困ることはありませんでした。

だから私も嫌だなあと思った仕事は更新タイミングでお断りするなど心に余裕を持って仕事選びができました。

その余裕が日本人フリーランスが怠慢になる理由かと思っています。

私が思う日本人フリーランスの見極め方

とはいえ、必ずしも日本人がみなやばいわけではありません。
フリーランスの中にはすごく仕事ができる方もいます。

私が経験した中で思うフリーランスの見極め方をご紹介します。

①3ヶ月以内にプロジェクトがコロコロ変わる人は気をつけろ
②発注者側はタスクを明確にしスキルセットを見極める
③法人化を目指している人を狙え

①3ヶ月以内にPJがコロコロ変わる人は気をつけろ

業務委託契約は大体3ヶ月ごとに行われます。
ということは3ヶ月を超えるタイミングでヤバい人の場合は契約を切られるんですね。

なので3ヶ月以内にプロジェクトを何回も変えている人はかなり要注意です

②発注者側はタスクを明確にしスキルセットを見極める

フリーランスが飛ぶ原因として
一つにスキルマッチのミスが発生し、思った様に雇った人のパフォーマンスが出ないというものがあります。

これはもちろんフリーランスの努力のなさもあるかもしれませんが、
そもそも発注者側が明確に何をして欲しいのかを伝えられてないのが原因であることも多いです。

相手に求める役割を曖昧にしていたがために、人を雇ったら実は思ったよりそこがハマってくれないというケースがあります。

なので発注者はその人が入ったらタスクベースで何をして欲しいのかを明らかにしてフリーランスを探すとミスマッチが起こりにくくなります。

うまく機能しているところは発注者側も努力しているなと思いました。

③法人化を目指している人を狙え

最後、これはレアケースですが法人化を目指している人はおすすめです。

というのもこの人たちは自分のスキルを持て余すため会社を辞めた人が多いのでめちゃめちゃ優秀な人が多いです。

また、実態として企業する前に個人事業主として活動してから法人化するというルートが多くなってきたように感じます。

なので、もし法人化を目指している人に当たったらラッキーかなと思います。


もしIT業界で業務委託を考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?