見出し画像

しあわせと豊かさを再思考するならやっぱり社会とヒト(個人)の両輪で

✢こちらの記事はインスラグラムに載せたものをnote用に書き足して載せています。

“誰もがしあわせに豊かに暮らすために”について考えていると、やっぱりトラウマに対する理解を広げていくことが必要かと思うし、それをしていきたいと思っています。(ちなみにトラウマについて、知ることと、セラピーをすることは地続きだけど、また別の話です)

臨床をする中で『個人のトラウマの背景に社会のトラウマ』ということから、個人のしあわせは全体のしあわせでもあり、しあわせな社会からは個人のしあわせへと、自然とつながっていく。とも考えています。ここで言う“しあわせ”とは身体が安全を感じていて、心が安心していて日常を送っている。ということです。そうした心身からはヒトの持つ創造力ややさしさ、ユニークさ、智慧が発揮され、そこから協力や共鳴、発展しあえる豊かな社会になる、とも思っています。

こうしてしあわせや豊かさについて改めて考え直している中で、より、心と身体(としてのヒト)。そして社会とのつながり(共同体や自治、コモンと呼ばれるもの)のことを考えるようになりました。


ちょうど読んでいる本、ジュダ・オウドショーンの『非行少年に対するトラウマインフォームドケア』明石書店 に


“研究者がどのようなテーマやトピックを検討すべきか、また若者が直面しているホームレスと貧困の複合的な問題に対する適切な解決策をどう考えるについて、当事者に助言を求めることはめったにない”⁡
p45

とあり、これは社会的に“弱い立場“という状況におかれている人たちにおいても言えることのようにも思いました。


そしてこの社会的な構造にできることは、と考えると

1.横道誠さんなどが言っておられるように当事者研究として本人の声をもとに本人の答えを探していく。

2.松本卓也さんの言う、当事者との、医療や支援者の「斜めなあり方」でつながる

3.当事者やクライアントと、支援者。ではなく人と人をベースにしての、個人の困りごとは社会の凝縮。(ここに小松理虔さんの共事者という感覚がしっくりくる)という視点で解決や予防を共に考える

…などをその都度の時事にあわせ、微調整しながらいくことだろうか。などと考えています。

生命同士の関わりは一つの固定した答えにとどまることなく、永遠の微調整が必要で。(“永遠の微調整”という言葉は中島岳志さんが保守派を説明するときに使われた表現で印象に残ったもの。この言葉や中島岳志さんの著書からは政治学以外のことにもヒントをいただいた感じ!)

そしてそれにはやっぱり、まず自身の安定化や調整力をもって、在ることか。なども思ったり。

ポリヴェーガル理論の導入から、より心理、社会、共同体について勉強する中、斎藤幸平さんの著書からは上記のような方々(松本卓也さんや小松理虔さん、中島岳志さん)、そして岸本聡子さんなどを知れ、年末年始の読書が大賑わい🤣


今年も心理とトラウマインフォームドケアを軸足に、過ごしやすい社会のことを考えていきます。ご一緒できる機会があれば嬉しいです。⁡【ヒト環境LIFE】深めるぞー!

⁡◯お知らせ◯
1月14日(日)に癒しの入門編クラスがあります。90分の気軽なクラスです。ご参加お待ちしております。
お申込みはこちらからお願いします>>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?