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学校行事を利用せよ⁉︎命を守る行動を。

避難訓練を通して

私は、学校で避難訓練担当をしています。

本校では、避難訓練は、年5回ほど行われています。
火災・地震・不審者対応など、いろいろなシチュエーションで行っています。

昨日、避難訓練がありました。
その際、担当である私から全校児童に向けて話をする機会があります。

私が全校に必ず伝えること2つ

1つ目

真剣に行うということです。
私自身、本当の地震を経験したことが何度もあります。時には、授業中に。
その際、担任は、全ての子の命を一手に引き受けることになります。

何度も避難訓練をしている私でさえ、
心臓がドキドキして、足が震えたの
を覚えています。
もちろん、顔には出しませんが、頭はフル回転をしていました。

だから、子どもたちには
「何度も地震を経験している先生でも、本当にあったときには、パニックになりました。もちろん、すぐに落ち着いて、避難の行動を取ることができましたが、足は震えていました。どうして、すぐに落ち着けたか分かるかな?それは、避難訓練の時に、真剣にやったからだと思うんだ。」という話をします。

真剣にとは、例えば
・教室以外だったら、どう避難しようか。
・次には、どう避難すればよいのか。
・避難経路は、どっちだったかな。
とかです。

もしかすると、授業中、トイレに行っていて、その時に避難をしなければいけないかもしれません。

子どもたちの中には、起きてもいない現象を想像しながら取り組む活動に対して、真剣になれない子もいます。(気持ちは分かりますが…。)ただ、教師として、そこは、真剣になれる雰囲気づくりを大切にしています。

「自分の命は、自分で守る」
そのためにも、真剣に取り組むのは大切だと思っています。

2つ目

避難訓練があった日は、それを家族の話題にしてほしいということです。

学校では、必ず避難訓練を行います。必ずです。
コロナの時でも、形を工夫して行いました。

ただ、みなさんの職場ではどうでしょうか。頻繁に避難訓練を行うことはないのでしょうか。だからこそ、家族の話題に上がることが少ないと思います。

そこで、子どもたちには、家に帰ったときに、
「もしも、〇〇が起きた時に、どこに集合すればいいの?」とか
「うちの避難用グッズはあるの?」などと、家の話題にしてみてね。
と伝えています。
※この内容は、避難訓練の内容によって、いろいろと変えています。

ちょっとしたタイミングで家族で話し合っておくことで、いざというときの安心につながります。
※学年だよりや学校だより、連絡帳等で避難訓練が予告されている場合は、家の方から話題にするのもありかもしれません。

付け加えて

避難のルールに、「戻らない」というものがあります。
何かのために、戻ってしまって、命を落としたり、けがをしてしまったりする事例があるからです。

そのルールを取り上げて、子どもたちにこのように話すことがあります。

「もし、地震があった際に、おうちの人が家に戻りたくなる1番の理由は、なんだと思いますか。……
 そうです。子どもたち、つまりあなた(家族)が心配だからです。
おうちの方は、避難の時に〇〇に避難する!!とあなたと決めていても、やっぱり不安なのです。
そんな不安な時、おうちの方はは次のうち、
どちらのように思うと思いますか。

①『あの子は、まだ家にいるかもしれない。家に戻らないと!!』
②『大丈夫。うちの子は、〇〇に来るはず。だから、私も〇〇に行こう。』

どちらでしょうか。

先生は、あなたが②のように信頼されている子ならうれしいと思っています。

ただ、もし自分の家の人は、①だなと思ったあなた。しっかり家の人と約束をしてほしいです。
約束をしてほしいのは3つです。
1つ目は、避難の仕方
2つ目は、避難の場所
そして、
最後は、僕は自分の命を自分で守れるよ。だから大丈夫。
という約束です。
②だと思ったあなたも、今日は、ぜひ、家の方と避難訓練のことを話題にして、いざというときの避難について家族で考えてみてくださいね。」

避難訓練は学校の中で、数少ない天災から命を守ることを考える時間です。
ぜひ、学校の中で終わらず、家庭でも話題にして、いろいろな方面から命を守ることについて考えてほしいと思っています。


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