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「イヤ」の種類別イヤイヤ期実録

誰が名付けたんだろう、「イヤイヤ期」って。
上手いこと言うね、と言う気もしつつ、
こういうキャッチーな言葉って、
現実のうちの一部を切り取って表現しているわけで
事態の把握という意味では、雑にならざるを得ない面がある。

あれこもれも「イヤイヤ期」、ということで片付けてしまうと
見えない子供の姿もあるような気がする。

ということで、これまでの2ヶ月(ゲゲ、もうそんなに経っている、
カウントしてみたら、今日は「イヤイヤ期 DAY59」でした)を振り返って
子どもの口から発せられる「イヤ」を分類しつつ、
最近の様子、イヤイヤ期実録公開 第2弾であります。

その1 可愛い「いやだ」

これは敢えてのひらがなで「いや」です。日本語(ひらがな、カタカナ、漢字)がもつ微妙なニュアンスって素晴らしい。
絵文字がうまく使えるならば「いや(ハート)」です。
バリエーションとしては「いやや(ハート)」もあります。

このご時世、もはや辞書には存在しないことになっている感のある「嫌よ嫌よも好きのうち」的なやつです。(私は決してセクハラを容認しているわけではありません。撲滅すべき。けれど、仲の良い男女間においてそれは今でも存在すると思う。問題は、勝手に発言をそのように解釈していることであって、その感情自体はあり得ると思う。)

いきなり話が逸れましたが、少なくともうちの子においては、その表現は確実に存在している。

もうね、これ、かわいい。たまらん。
この解説を始めると、親ばか子育て日記になるので、短めにしておきますが、
例えば、何かこぼした時に、お腹のあたりを「拭こうね」と言ってガーゼでトントンすると、笑顔で「いやや」。それが聞きたくて、敢えて繰り返したり、こぼしてなくても拭こう、とか言ってみている私。笑

イヤイヤ期の最中にも、こういう時間帯もあるので、これからの人、安心してください。

その2 枕詞的「いやだ」

これも、ニュアンス上、ひらがなの「いや」に認定しました。
口癖みたいなもので、特段意味はない「いや」
その後の行動ともあまり因果関係は認められず(というか、因果関係も何も、そもそもYESかNOかを答えるシーンではないところでNOと言ってくるので、その後の行動は、発言とは独立している)。
単に言っているだけのよう。

例えば、「今日いい天気だねー」と言うと「いやだ」。
例えば、朝、目覚めて布団の中で、開口一番「いやだ」。ま、これは意味はないのだとしても、こちらも眠い状態でけっこう萎えるのは事実。

その3 意思として「イヤだ」(短く言い切る)

はい、いよいよ、カタカナ「イヤ」です。つまりこれが「イヤイヤ期」のことなのでしょう。
(まあつまり、1と2は「イヤイヤ期」という言葉の「イヤ」の対象にはなってないということですね、と自分でも納得)

「手を洗おうか」「イヤだ」
「オムツ変えよう」「イヤだ」
「着替えしよう」「イヤだ」
(洋服を複数提示して)「どれがいい?」「イヤだ」
・・・
これは例を挙げ出せば、枚挙にいとまがありません。

これは、「その2」で挙げた口癖みたいなことではないかと、
かまをかけて(?)、逆のことを提示してみると、無言。
例:「手を洗おう」「イヤだ」「じゃあもう手なんて洗わなくていいよね」「(無言で遊んでいる)」
というわけで、口癖ではなく、
ちゃんと理解した上で、意思として「イヤ」ということのようであります。

この「イヤ」の派生語としては、「ダメ」「バツ!」もあるがまだ頻度は少ない。

そして、「イヤ」を越えたいっぱしのコミュニケーションとして
このところの定番があって。
薄着のまま外に出るので、上着を着せようとして、「寒いね」「寒くない?」と言うと「着ない!」。
会話の文脈を読んで対応してくる。侮れない。

そして、この「イヤ」(その派生や発展を含む)への現在の対応は、前回書いた通り。
命にかかわらないことは、基本全OK !

その結果訪れた事態の中で、これまで私が一番「これは結構すごいかもな」と思ったのは、
上半身、下着(夏物のキャミソール)の上に、食事用のエプロン(プラスチックの袖もないやつ)だけつけて外出したこと、ですかね。
着替えしたがらず、なぜかエプロンは付けたがり。まだ10月でそんなに寒くない日だったから良かったけど。それ以降は、着ないくらいならパジャマの方が良い、の発想で、最初から着替えさせることを諦め、しばしばパジャマで外出しております。
せっかくかわいいお洋服、姪っ子からのお下がりとか、新調したのとかあるのに。。。重ね着(長袖Tシャツの上にノースリーブのワンピース着せるとか)コーデとかも考えて無地のユニクロTシャツもまとめてゲットしていたのに。重ねるというはつまり、2回着替えをさせるようなもので、限りなく不可能に近い。

その4 もはや「イヤ」と言っているのか聞き取れないくらいの感情的な「イヤーーー!」

これは自分の思い通りにならなかった場合に発生する、一番すごいやつ。

数秒で終わる(叫ぶだけ)こともあれば、泣きを伴って長く続くこともある。まるで漫画のような、地団駄を踏んだり、寝そべって手足バタバタさせたり、というケースも。

イヤイヤ期突入48時間で5回起きた(前回の記事参照)ことを思えば、圧倒的に頻度が減ってきてはいる。そして、一回の長さも、気分的な慣れの問題もあるかもしれないが短くなってきてはいるきがする。
けどそれは、こちらが必死にor色々なことを諦めて、対応しているからなのだと、下記整理してみて改めて思った。

①自分の能力的にできない場合 
これはもう、そのまま。例えば、積みたかった積み木がうまく積めずに崩れた。仕方ないよね、これは。育ってくれ。と思うしかない。
手伝ってあげて済む場合と、手伝うとかえって「イヤだーーー」となる場合と両方あって、その境界線はまだ判別できていない。

②自分の意思を受け入れてもらえない
これは、「wantの意思にNO と言われる」パターン(例:外に行きたがっている時に、今日はもうお散歩しないよ)と、「NOの意思にDO!と強要される」パターン(例:いやだと言ったオムツ替えを、流石にちょっとという時に無理にさせられる)がある。
後者は、つまるところ「その3」がこじれて「その4」に突入しちゃうやつ。
どちらも、(何度もしつこいけど)こちらが色々放棄した&余裕があるときは偉大なる母の姿で?献身的に対応している関係で、発生頻度は少なくなっている。

今あるのは、こっちも対応する気があるんだけど、出遅れて(って言っても一瞬よ・・・とほほ)、スイッチ入っちゃうやつ。緊張感の高い生活ですよ、はい。

③自分の意思が相手に通じない場合

③-(1)コミュニケーション能力の問題
つまりこれは、何か要求してるのはわかるんだけど、言葉が宇宙語でこっちが理解できないとき。
前回書いた通り、対策としては宇宙語リピート&スマイル!

ただ、これはこの2ヶ月弱で、子どもの言語が急速に発達していることと、私の宇宙語ヒアリング能力も(子どもの言葉の発達スピードには負けるが)多少あがっていることにより、出現率は低下傾向。

③-(2)意思の内容が理解困難
あちら様の意思が、こちらの想像つかないこと、謎のこだわりだったりするケース。
これは、根本的な問題は、言語コミュニケーションが不完全なために意思を説明しきれないことである、という点においては(1)と切り離すのは難しいのではあるが、現象としては結構別物だったりする。
例えば(1)の場合は、言っていることが「⭐︎※✳︎*」なのに対して、(2)では「ここ!これ!」とは言っている。聞き取れる。が、何をどうしたいのかが分からない。

例えば。数回これでスイッチ入ってしまうという経験を経て想像&理解した意思の一つが、こちら。遊び道具としてリビングに置いてるマグネットのホワイトボードがあるのだが、そこに、いろんなサイズのマグネットをサイズ別に綺麗に並べて貼り付けたい。という意思。
「ここ!これ!」と言われてテキトーに貼り付けてたら(私の性格的にもね、几帳面じゃないもんで)スイッチ入っちゃったわけ。わからん、それは。何回かやっててわかったけど。
さらに、きっちり並べるにはマグネットの数とボードの大きさが合わなくてどうしても一つ大きいサイズのマグネットが並びきらずに余るわけ。それに対して、それも並べろーー!と騒ぐわけ。一つ外して並べると、結局また一つ余るから怒るわけ。「しょうがないよ、全部入らないんだよ」とか、1歳児に向かってなぜか必死に説明したりする自分。なんなの、これ。笑。
ま、気づいてからはマグネットをあらかじめ一つ減らしておくようにしました。賢いでしょ、私w。

しかしこの件は、後に、モンテッソーリの考え方の記事を読んで腑に落ちた!この記事によると、この時期の生命の強い傾向として、「順番」「場所」「一人でする」へのこだわりがあるんだとのこと。

「場所」か!そうか!あのマグネットのボード1枚の中でも、場所にこだわりをもっていたのか、君は!単に貼り付けられれば良いんじゃないんだよね、なるほどね。

というわけで、慣れと学びと、諦め?と発見の日々であります。

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