【本】世界の一流は「雑談」で何を話しているのか 読書メモ
みなさんこんばんはLon(ロン)です。
(以前までRyuknというハンドルネームを使っていたのですが読みにくいので変えました。)
noteで発信することが思いつかず更新が滞っていたのですが、出会った本の要約と感想などを発信して少しでも皆さんと自分の学びになればいいなと思い再開することにしました。
本日はタイトルの通り、ピョートル・フェリクス・グジバチさん著の以下の書籍を紹介したいと思います。
著者のピョートルさんはGoogle Japanを始めとする名だたる企業での勤務や独立されてからの経験と、ご自身の長い日本在住経験に基づく日本の文化を深く理解した上での提言がすごく勉強になります。
以前に別の著書の「世界最高のチーム」を読んでファンになりました。
本書を読んだ背景
私は現在グローバルチームで働いており、立場上ミーティングをファシリテーションすることもしばしばあります。
そこで「雑談した方がいいのかな?するならどんな話題がいいのだろう?」と悩むことがよくあります。
ちょうどそんな折に以前別の著書を拝読したピョートルさんの新著(2023年3月に本書は出版)が目に留まったのですぐにポチりました。
要約
私の立場で特に印象に残り、活用できそうだと思った内容を中心にまとめます。
(より正確な内容についてはぜひオリジナルをご覧ください。)
雑談とは?
「雑談」は明確な意図を持って戦略的に行うべきである。
定型会話による、本題に入る前の潤滑油のような会話を本書では「雑談」として定義していない。
日本での「雑談」には定型のやり取りが多く、戦略に欠けることを著者は指摘している。
雑談の一つの大きな目的は「ラポール」を形成することである。即ち、相互に信用し尊重しあえる関係性を築くことである。
ラポールを形成するためには個々の相手に配慮した会話が必要となる。そのためにはある程度の自己開示をすることがまずは開始点である。
自己開示のためにはまず自己認識が必要。自分の価値観を明確にする必要がある。
目の前の相手に対して無条件の肯定的関心を持つ。
社内での雑談
雑談をするチームは生産性が高い。
Googleでも雑談の重要性を認識しており、雑談が生まれる環境を整備している。
雑談により人間関係が向上され、バイアスが低減される。
マネージャーに求められる雑談
メンバーのモチベーションを向上させるための「価値観ベースの会話」
日頃から明確な目的を持ってさりげない時間を活用する
キャリアについては日頃から継続的に話すことが重要
メンバーに求められる雑談
上司の立ち位置を確認する
例えば「どんな考えを持って仕事と向き合っているのか?」
部下に対する評価基準を確認する
オーバーコミュニケーションを意識して報連相は徹底する
上司は何を求めているのか?を考える
交渉における雑談
まずは確認作業
相手の状況を確認する
ビジネス状況の確認
新たに必要となる情報の確認
ビジネスの場でも相手を理解して長期的に関係を築く観点を持つ
雑談を武器にするために、
チャンスは何回もあると捉えて複数回チャレンジする
知った情報を活かすイメージを持つ
前回の内容は記憶しておく
学びとアクション
まず何より、「雑談は戦略的に行うべきである」という主張は目から鱗でした。
本書を読むまで私はなんとなく話すことを雑談と捉えていました。が、どうやら世界基準では違うことを知りました。
また、私の雑談への苦手意識は「無目的な漫然とした会話」への苦手意識から来ていることに気づかされました。
人生観について話すことは大好きなので、戦略的に価値観ベースの話をしていいのであればむしろこれから積極的に取り組めそうです。
加えて、一メンバーとして働いている自分には「メンバーに求められる雑談」のパートが特に学びが深かったです。
マネージャーの立場とその上司からの期待値を理解しておくことは確かに重要なはずですが、これまで意識できていなかったことに気づかされました。
アクション
本書を受けてのアクションとして、以下を始めてみたいと思います。
ランチ時間などにチームメンバと「仕事に求めていること」を話してみる
マネージャーとの1on1でマネージャーの状況・仕事で何を重要視しているかについて質問してみる
世界史についての教養を身につける
本書では教養の重要性も言及されていました。恥ずかしながら世界史について疎いため、早速本を買って勉強することを決意しました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
みなさんは「雑談」得意ですか?
今日ご紹介した本は各テーマや主張ごとに短く簡潔にかつ具体例を交えて書かれており非常に読みやすかったのでおすすめです。
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