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脳の血流をアップさせるには呼吸をとめる⁉️

脳はエネルギー源を蓄えておけないため、脳の神経細胞を活性化させるためには十分な脳への血流量が必要となります。

ではどのように脳への血流量を調節しているのか。そこにはもちろん仕組みがあります。

大前提として、脳の血流量は脳の血管が拡張(広がる)または収縮(縮まる)することで調節されるので、脳の血管がどのような仕組みで拡張や収縮が起きるのかを見ていくことになります。


脳血管の拡張・収縮の仕組み

①化学的調節

②神経性調節

この他にも調節機構はあるようですが、主にこの2つが重要。

まず化学的調節から。


体内の二酸化炭素が増加すると脳の血管が拡張することがわかっています。脳の血管が拡張することにより、血液が流れやすくなり脳の血流量が増加します。

反対に体内の二酸化炭素が減少すると脳の血管が収縮し、脳の血流が減少します。

この二酸化炭素の濃度により調節されることを『化学的調節』といいます。

この化学的調節では血圧などをコントロールする太い血管ではなく、主に脳の内の方の細い血管で作用すると言われています。


呼吸を止めると脳の血流がアップする

呼吸を一時的に止めることで、体内の二酸化炭素濃度が増加します。逆に過呼吸などで呼吸が浅く早くなり呼気ばかりになると二酸化炭素が体の外へでていき、二酸化炭素の濃度が減少します。

つまり、呼吸を一時的に止めることで二酸化炭素濃度が上昇し、脳血管が拡張し脳の血流がアップするという流れです。


集中するときは自然と呼吸が止まる

針に糸を通すときを想像しましょう。ハアハアしながらでは糸は通らないと思います。通す瞬間、自然と呼吸は止まっているはずです。ダーツを投げるとき、重い荷物を持ち上げるときなども無意識に呼吸は止まっているはずです。

このような集中が必要なときは無意識に呼吸が止まっています。

集中力が必要なときと必要のないときの脳血流量を測定した実験では、集中力が必要なときの方が大きな脳血流量の増加が確認されています。

このことから呼吸をコントロールすることで集中力を鍛えられるとも言えると思います。


ヨガのクンバカにより集中力がアップ

ヨガではクンバカといって一時的に呼吸を止める方法があります。これはもともと集中力をアップさせることに有効と言われ、脳血流量をアップさせることにも有効だと考えられます。


今回は脳血流量を調節する『化学的調節』と集中力、呼吸についてでした。

次回はもう一つの『神経性調節』について書きたいと思います。


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