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腱板断裂の記録7 サイレントマニピュレーション編

冬にスノーボードで転んで肩を腱板断裂しました。
痛みで動かせない時期が続き「凍結肩」となり、右腕がほとんど上がらなくなりました。
治療の過程などの記録です。

7/29 いよいよサイレントマニピュレーションの日です。
首にブロック注射(麻酔)をして固まっている関節包をはがす施術です。
切ったりはしないけど、手術に該当するみたいです。

注射にビビりまくっているので、当日まで「サイレントマニピュレーション ブロック注射」を検索しまくり情報収集しました。結果、「注射自体はそんなに痛くなさそう」ということがわかり少し安心して病院へ向かいます。
診察台に仰向けになりスタート。痛くないとわかっててもやっぱり怖いので目をつぶって深呼吸をしてました。
そして注射。ほとんど痛くない!麻酔が入っていくときに腕がビリっとしましたが、一瞬だけでした。
麻酔が効くまでそのまま20分くらい待ちます。どんどん腕の間隔が無くなっていきます。でも指は動く。腕の内側は間隔がある。動かす部分にだけ効かせてるんですね。
ブロック注射の効果が切れてからのための麻酔も打ちます。「追い麻酔」的な感じでしょうか。

麻酔が効いたら施術開始です。先生が腕を持っても全く感覚がありません。
そして肩を持って動かすと「メリメリ!バキバキ!」すごい音がしました。これが関節包の破れる音だそうです。
今まで前にも横にも上がらなかった腕が自由自在に動いてるみたい。
みたい、というのは自分では動いてる感覚が全くないのです。自分の感覚だと右腕はずっとお腹のあたりにある感じなんです。ちょうど三角巾で吊ってるような恰好です。本当はぐるんぐるん動いてるのに。不思議な感覚でした。
いろんな方向に動かして固まっているところをはがして終了。20分くらいのことだったと思います。
そのまま少し休んでリハビリ室へ移動です。
リハビリでも麻酔が効いたままなので、腕をぐるぐる動かされても全然痛くない。正直、やってるのかやってないのか分からなかったです。

その日は運転しちゃダメなので、迎えに来てもらって帰りました。
腕がブラブラしてて危ないので、三角巾で吊ってもらいたいとリハビリの先生に言ってみたけど「材料が無くて。。。」と断られてしまいました。病院で三角巾が無いところってあるんですかね?まあいいけど。
他の人のブログなどを見ると帰りは三角巾をして帰りました、と書かれていることが多かったのでそういうものだと思っていたけど、病院によるみたいです。私は念のためストールを持っていっていたのでそれを使って吊ってもらいました。

夕方頃、麻酔が切れて来てからが地獄でした。めっちゃ痛い。歩く振動が腕に伝わるだけで激痛。無理やり剥がしてるんですもんね。当然と言えば当然かな。先生に「どんどん動かして」と言われたけどとてもじゃないけどできませんでした。
その日は痛くて夜もあまり眠れませんでした。
翌日もかなりの痛みが続いたままです。腕を動かしたくても痛すぎて動かせない。せっかく剥がしても動かさないとまた固まってしまうと聞いていたので動かしたいけど痛すぎる。。。固まっちゃったらどうしよう、と不安でした。
夜になったら少し楽になってきました。
そして、なんと数か月ぶりに肩をつけて寝る姿勢がとれました!今までは右肩の下にクッションを敷いたり、ニトリのあの枕を使ったりして高さを出さないと仰向けになれませんでした。これがサイレントマニピュレーションの効果か!感動!!
次の日(施術の二日後)から少しずつ動かし始めました。肩をぐるぐる回したり、腕を前後左右に小刻みに振ったりです。痛みはあったけど頑張ってやっていました。

そして四日後、経過を見るための診察へ行きます。
「だいぶ動かしてるからいい感じかな♪」とウキウキで行ったのですが。
開口一番「全然動かしてないじゃん!ダメだよ!」怒られました。
私「えー、結構肩まわしたりしてたんですけど。。。」
先生「普段も右腕使ってる?これ全然使ってないでしょ。全然動いてないもん。」
私「あ。使ってない。。。」
そうなんです。この数ヶ月、右腕を使わない生活をしていたせいで、なんでも左でやる癖が身についてしまっていたのです。
車のドアを開けるのも、冷蔵庫を閉めるのも、グラスを持つのも全て左手でやっていました。
なので、「腕の運動するぞ!」とやるときだけ右腕を動かしていて、普段の生活の動作では左腕だけを使っていたんだと思います。習慣て怖い。
先生に「もう、左腕を封印するくらいの気持ちで動かさないとだめだよ」と言われました。

で、今回は筋膜を剥がす(柔らかくする?)注射をします。筋膜リリース注射(ハイドロリリース)というみたい(後日、検索しました。)。
前回の注射で関節包は動くようになったけど、その上にある筋膜がまだくっついたままなのでそこを動くようにする注射みたいです。

今回も注射はそんなに痛くない。もう慣れてきたのかも。
注射の後、先生が動かしてくれるのですが、それが死ぬほど痛い。自分じゃ絶対できないレベル。でも「このくらいやらないとだめだよー」と軽くおっしゃるんです。。。
動かしてる途中にふいに肘が「ポキ」と言いました。
先生「あれ、今ポキって言ったよね。今まで肘痛くなかった?これ亜脱臼してたよ」
ガーン!!はい。確かに肘を曲げると変な方向に(内側に)曲がるようになってました。整骨院でも病院のリハビリの先生にも言ったんだけど「筋力が落ちてるからですかねー」と流されていました。
「たぶん、怪我した時からずっとなってるよ。だから余計痛かったんだね」と。衝撃的事実が今頃発覚!です。
改めて肘を曲げてみると、まっすぐ曲がる!今までと全然違う!やっぱりずっと亜脱臼したまま過ごしていたようです。
レントゲンも肩だけしか撮っていなかったので気づかなかったんですね。
このペインクリニック科の先生に気づいてもらえてよかった。

そのあとも動かしていきます。やっぱりものすごい痛い!痛いけどやると上がるようになるんですよね。我慢我慢。
ここまでは自分ではできないけど、もっと自分に厳しく痛みに耐えながら自宅でもやっていかないといかんな!と身が引き締まりました。
そのあと、リハビリ室でリハビリをして終了です。今日からは左腕を封印して過ごす!心に誓いました。

家でも積極的に動かして痛くても頑張って続ける!
今まではどんなに頑張っても前に90度までしか上がらなかった腕が、手を添えると150度くらいまではいける感じになってます。筋肉がほぼ落ちてしまっているので自力で上げることはまだできません。
でもちょっと先が見えてきました。
今後もしばらく週2回のリハビリと週1回の診察になりそうです。

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