歴史から学ぶ その1 一人の人間の死で世界の構造が大転換 ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること
2022年8月1日、米国が国際テロ組織アルカイダの最高指導者アイマン・ザワヒリ容疑者を殺害しました。2011年のビンラディン容疑者殺害に続いてです。これによってアルカイダに壊滅的影響を及ぼしたと考えられています。
詳細は以下に譲ります。ご参考になさって下さい。
歴史を紐解けば、
たった一人の人間の死が、世界の構造が大きく変わる節目
になります。例えば、ソビエト連邦のスターリンの死です。朝鮮戦争中の彼の死で米国とソ連の対立が和らぎ、一気に平和共存の方向に向かいました。
スターリンの詳細は以下を参考になさって下さい。
独裁国家、或いはそれに近い状態にある国家の暴走が止まる要因の一つが、
たった一人の人間の死
だと歴史は教えています。今回のこのタイミングでたった一人のみになされた米国の行動は、そのような冷静な歴史理解が背景に有ると考えられます。当然、反作用として独裁国家が理不尽な理由を付けて同様な行為をするリスクは織り込み済みでしょう。
これらを現状理解として私達は頭の中に整理して置く必要が有ると考えます。
忘れてはならない国際法上の扱いも整理して置く必要が有ると考えます。上述の2011年のビンラディン容疑者殺害に関しては適法性の議論と題してロイターが整理した当時の記事が有ります。
以下、参考になさって下さい。
米政府がアルカイダと戦争状態にあるという理屈なら、ビンラディン容疑者の殺害は合法だと整理されています。
ノースウェスタン大ロースクールの国際人権センター所長デビッド・シェファー氏の言葉を借りて
「米国社会の特徴として、少なくとも交戦規則に沿って拘束を命じるのが、米国の価値観にはよりふさわしかったのではないか」
という意見を付記している点は秀逸で、私達の考えを整理する上で良い視点の一つとなり得ると考えます。
当たり前過ぎますかねぇ
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