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クランベリーはランナーのパフォーマンスと筋肉疲労を顕著に改善

訓練された長距離ランナーを対象とした一連の試験で、クランベリーサプリメントを28日間連続で摂取すると、1,500メートルのタイムトライアル後のパフォーマンスと筋肉疲労の両方に顕著な改善が見られることが明らかになった。再酸素化速度が速くなり、走行速度が 1.5% 向上したという。

研究チームは、カナダのコンコルディア大学陸上チームとモントリオールの2つのランニングクラブから14人の週に少なくとも5時間の持久力トレーニングを行っているハイレベルランナーを対象に試験を行った。

ランナーは3回の訪問でそれぞれ2回のタイムトライアルを実行した(1,500メートルおよび400メートル)。1回目の訪問をベースラインとした。2回目には、ランニングの2時間前に大量のクランベリー抽出物を単回投与してトライアルを実行した。その後、アスリートたちは 28 日間、毎日少量のクランベリー抽出物を摂取するよう指示され、その後 3 回目の訪問でトライアルを実行した。

研究者らは、ランニング時間に加えて、潜在的な筋肉疲労と酸素不足のマーカーである運動後の血中乳酸値も測定した。彼らはまた、ランナーに携帯用の近赤外分光装置を取り付け、ランニング前、ランニング中、ランニング後の筋肉の酸素化レベルを測定した。

データ分析の結果、研究者らは、28日間のクランベリー抽出物の摂取により、1,500メートルのタイムトライアルではスピードが向上する傾向が示されたが、400メートルではそうではないことを発見した。しかし、彼らは、ベースラインと比較して、400メートル走行後の乳酸蓄積は減少したが、1,500メートル走行では減少しなかったことを発見した。

データはまた、クランベリー抽出物が筋肉によるより良い酸素抽出を促進し、乳酸クリアランスを改善し、筋肉の脱酸素化を遅らせることも示した。

「これはエルゴジェニックエイド、つまりパフォーマンスを向上させるものですが、アナボリックステロイドではありません。アスリートは、クランベリーをより多く摂取するだけで、パフォーマンスの重要な向上を得ることができます」と研究者はコメントしている。

出典は『Physical Activity and Nutrition


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