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「DNAダイエット」は高血糖に関連する健康リスクの軽減に役立つか?

遺伝情報に基づく個別の食事アドバイスを、医療専門家による対面での食事指導と組み合わせることが、英国における現在の基準であるNICEガイドラインに基づく標準的な食事指導よりも、血糖値を下げる効果が高いようだ、という英国インペリアルカレッジロンドンからの小規模パイロット研究の結果報告。

研究者らは、糖尿病予備群148名を対象にランダムに3群に分けた。対照群は、栄養士のみから NICE 指導によるコーチングを受けた。介入群はコーチングとDNAに基づいた食事療法を受けた。もう1つは探索群で、コーチングは受けないが、DnaNudgeアプリとウェアラブルデバイスによって自己誘導され、買い物中にバーコードをスキャンし、DNAに基づいてパーソナライズされた食べ物や飲み物の推奨を受け取ることができるようになっていた。

参加者は、6週目、12週目、26週目に血糖値検査を受けた。

6週間時点では両グループ間に統計的に有意な差はなかったが、26週間時点では対照群と比較して、DNAベースの食事を使用している参加者では、DnaNudgeアプリの有無にかかわらず空腹時血糖とヘモグロビンA1cの両方が有意に減少していることが判明した。

「2型糖尿病に進行する前に、患者にはリスクを軽減するチャンスがあります。ライフスタイルの変化に関する NICE のガイダンス(たとえば、果物、野菜、健康的な脂肪、全粒穀物の摂取など)は、証拠に基づいており、集団にとって効果的ですが、私たちの調査結果は、遺伝的に個人に合わせた食事アドバイスによるパーソナライズは、さらに効果的である可能性があることを示唆しています」と研究者はコメントしている。

出典は『Scientific Reports


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