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6 アダルトチャイルド、その窓を覗く~家族の問題と自分の問題

 父のアルコール依存症の安心して過ごすことのできない環境で過ごしてきたことが、私にどんな影響を与えたのか、そして母の姉に対する共依存、難病の介護で私にどんな影響を与えたのか考えてみる章。

この人は突然怒り出すかもしれないという認知のゆがみ 

高校の時、父が飲んでON(妄想や暴言が飛び出す状態)かOFF(返事はしないが静かに飲んでいる状態)なのかを敏感に察知するアンテナがあって、それは私にとって便利なものでもあった。新卒で採用された会社のお局様や上司、そのあとの同僚にもそんなONOFFスイッチが付いていて、挨拶が帰ってこなければON、帰ってくればOFFなりの仕事をしてきた。結婚すると結婚相手やその両親にそのアンテナをはりめぐらしてしまい、とても疲れる。夫はONもOFFもないはずなのでこれが認知のゆがみだとわかる。一人で早合点してストレスをためて爆発させてしまうことがあった。私が生活しているのはいつ爆弾が落ちるかもわからない戦場じゃない。緊張状態で生活したくない。

自分の容姿や能力に対する底知れぬ自信の無さ

物心ついて小学校いっぱいまでは姉が私にとって権力者であり、すべては姉が優先で「こんなこともできないの?」「邪魔」「その顔で?」「ブス」「豚」などの「いうこと聞かないならたたく」という環境があった。ニコニコしていたので、大人たちもかわいそうだからとかわいがるだけで特に否定してもらったことはない。母に対して意見をすると「親は謝ったらいけない!」と怒られ、バカにした態度をとられるようになった。私はもっと自分に対して、意見に対して、自信を持ちたい。自信を持ってふるまいたい。

泣かない、怒らない、私がやらなければ

どんな環境でも楽しく過ごしたほうがいい。家のことを人に話すと泣かれる、泣かれるのは嫌だし、こんなことは大したことではないと思い込むようになった。「あなたは強い子だもんね」「お父さん子だもんね」と言われてうれしくて弱い自分を家で見せることがほとんどなかった。そのうち、自分が一番まともで強いのだから自分がこの家を牽引しなければと思うようになった。もっと適当でいい。私は私のやりたいように生きていい。

家族と関係があるかわからない、自分の問題点について

いつか家族とつながるかもしれないので棚卸。「べき」をやめたい。自分に鎖をかけがち。家族はこうあるべきという思いが強い。女友達に対してとても嫉妬深い。できれば誰かを独り占めしたい。部屋を散らかしてしまう。いつも人間関係を見て、パワーバランスを見て、うまく立ち回ろうとしてしまう。それで無駄にすがったり、ぐちゃぐちゃにしたりしてしまう。小さな突込みにバカにされたと勘違いしてしまう。飲むと、もうこんな人間関係は壊れてもいいしなと節度のない行動をすることがある。いつまでも小さな失敗を忘れずにくよくよしてしまう。自分より弱い人と一緒にいて、自分に害が及ばないようにしようとする。(どころかマウンティングしたり世話を焼いたりする)世話を焼くことで、私が相手をコントロールしたり影響を与えたりすることに、快楽を感じているのだ。自分に自信がないから。周りの目を気にして、自分の目がない。段階を踏まず、大きな怒りを表現してしまう。嫌いな人に好きな態度をとって相手を勘違いさせる。敵味方認定を簡単にする。コミュニケーションのために他人の話してはいけない秘密をばらす。嘘をついて相手の勘違いに合わせる。新しく出会った人に対して人を見下せる相手か奴隷になるべきなのか、対等に見ていない。


このワークは私がより良い自分になるためのもの。いつか家族や学校や環境の影響が明らかになるかもしれないけれど、自分の闇を知らなければ、変えていくことはできないし、誰かを傷つけないようにすることもできないのだ。とても痛いけれど。とても。


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