♯3反抗期

中学生になると反抗期を迎える。
両親への暴言、イライラして壁を殴る・・・
段々と今まで両親に対して思ってはいたけれど言えなかったことを
爆発した時に言えるようになる。
そして決定的な、後に人生のターニングポイントになる一言を告げる。

部活に励んでいた私は、勉強があまり好きではなかったこと、勉強を
したことが社会に出て意味がなさそうといった理由から高校卒業後は
就職を考える。
祖父母には洗脳のように「病院に勤めると冬は暖かいところ、夏は涼しい
ところで働けるぞ」と言われ医療事務を目指すようになる。
小学生の頃は盲導犬クイールの一生に影響されて盲導犬訓練士を目指した
ことや犬が好きだったのでトリマーを考えたこともあったがこの頃には
超現実的な考え方をするようになっている。
また、大学なんてお金がない家には無理だと思い込んでいた。
歳の離れた妹もいたので迷惑をかけたくないと思った。

中学生の時点で夢も希望もなく超現実的な考えをするようになっていた私は
父親の一言にブチ切れる。

「お前は、大学には行きたいのか、将来はどう考えているんだ」
父親は呑気に聞いてきた。

お前の借金の電話対応をしながら、借金があるためわがままは言えないと我慢しながら、お前のせいで家庭がギクシャクしながら、何言ってんだ。
私はキレながら「大学に行くお金なんて家にないでしょ、何言ってんの。働くよ」
と表情なく冷静に返答した。
その時の父親の表情は覚えていない。

                                                                                                                         risaco.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?