#13共感性の正体、#14発達障害のある人の「ものの見方・考え方」:「コミュニケーション」「感情の理解」「勉強」「仕事」に役立つヒント ;自由奔放な連想力とのたたかい

私は、感性が強く、人への相談の仕方がわからず、要点が掴めないと思われがち。他者に自分の思いを全てわかってもらいたい承認欲求が強すぎると分析されたこともある。

この本を読んで、映像思考で、連想力に富むため、【たくさんの考えのうち、何を話し、何を話さないか】の仕分けに人一倍労力がかかっているとの見方をもらった。映像思考とは、自分の考えが【言葉】ではなく映像として浮かびやすいタイプ。仕分けをせずに手当たり次第に荷物を外に送り出していたが、受け取る相手を困惑(要点が不明)させないよう、言わない練習をしている。

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自分は共感性が高いと思っていたが、共感性の質が直観に依存し低レベルだと思った。この本を読み、共感性の質を高めるには、「自己了解」できる能力を育む必要があるらしい。理性的に状況を整理し、距離感を保って、自分の感情と他人の状況に境界点を設定する。バランスよく、あらゆる選択肢や多様な考え方を把握している点が、その場の状況に動じないコツらしい。

共感や思いやりは、他者が走れば自分も走り、他者が笑えば自分も笑い、他者が泣き避ければ自分も泣き叫び、他者があくびをすれば自分もあくびをするといった、身体的同調とともに、実は単純な形で始まった
(略)
つまり、共感は、想像力や推論を必要とする認知的技能ではなく、無意識的な身体的同調と気分の伝播であり、赤ちゃんや哺乳動物でも生ずる
(略)
他者への配慮につながる共感ができるようになるには、自己了解が必要である
(略)
多様な立場から公平に考える力、すなわち、理性的に判断し、その都度感じたことを自覚、自己了解すること。自己了解は自分の感情に気づくこと、本当の気持ちを自覚して、自分がどうしたいのかがわかれば、納得のいく行動を選択し自由に生きることができる
(略)
精神的な疾患に罹患すると、不安の示す危険状況への対処、防衛に精一杯でますます理性的に行動する余裕がなくなる状況に負のスパイラルに陥る。

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なぜ自分の性質を自己分析、調べているかというと、生きづらくてたまらないからである。大学院でできなかったこと、やりきれなかったことに対してイライラしている。Overstating(事実に基づかない言い過ぎ)、バイアスまみれの根拠のない戯言、虚論だと痛快に批評してもらうと一度は快感だが、過ぎると自己の価値を貶めたくなる衝動に変わる。苛立ちは、あらゆる作業や自分の生産物が満足のいくものであれば、生じないはずの不要な感情である。論理が飛躍していることをわかっているから、そっと言わずに我慢することが増えた。誰かの主張に違和感があっても言葉にできなくて、そっと心にしまうことも増えた。何を言うかは知性で、何をいわないかは品性らしい。言わないことでのストレス、主張が伝わらないことへのストレスが蓄積しているのだろうと思う。私は、知性も品性も足りないんだと嘆きたくなる。そんなことないよ、と励ましてもらいたいだけではない。どうしたら、この心に浮かぶことを整理できるのか、困っている事柄を具体的に端的に相談できるのか、当たり障りのない言い方と方法で過不足なく適度に誰かの知恵を拝借できるのか、具体的な場面での相談の型を知りたくて苦しいんだ。

私にとって、「調べ尽くすこと」、「考えを言語化すること」は、次から次へと浮かぶ気づき、感情に対処するためのサバイバル術といえるかもしれない。

大学院は、感情に流されやすい私にとって、最も必要な思考のトレーニングの場には絶好の場だった。めげずに、くさらず、このトレーニングを続けていきたい。直観的に気づいたことを他者に理解してもらえるように伝えたり、検証する力をつけたい。


大学院に進学できたことは、思いがけない恵みのときだった。この環境に身を置ける期間に、ふがいなさと向き合って終わるだけはもったいない。次のステップに繋げたい。


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