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映像『ONE DAY PINA ASKED… / ある日、ピナが...』ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団を記録した1983年ドキュメンタリー

ヴッパタール舞踊団のピナ・バウシュ振付作品の稽古、リハーサル、本番公演の断片と、ダンサーたちやピナの短いインタビューを組み合わせた映像作品。

映像を撮った人たちの、ピナの踊り、舞台に魅せられたという言葉も収録されている。

ダンスの短いシーンを見るだけでも、感情がかき乱されるというか、魂の揺らぎのようなものが感じ取れるというか。たぶんそういう体験をしたくて、人はピナ・バウシュの作品を見るのだろう。

日本含めさまざまな場所からやって来たさまざまな身体や考え方、感じ方のダンサーたちがいるのも大きな魅力であり、力の源。言葉も発するパフォーマンスなので、いくつかの言語が舞台でも使われている。

フランス制作らしく、原題は"Un jour, Pina a demandé"。

タイトルは、ピナはダンサーたちに「愛から思い浮かぶことは?」などと質問を投げ掛けて、対話をし、そこから制作を行ったことから。

最後に笑顔で登場するピナのまだ若い姿の映像は初めて見たかもしれない。

彼女の生前にヴッパタール舞踊団の公演を生で見る機会がなかったのは残念だが、こうして1980年代初頭ドイツでの映像が今見られるのは喜ばしいしありがたい。

国際ダンス映画祭 オンライン特別上映
配信期間:2020年12月12日(土)、13日(日)

シャンタル・アケルマン監督ドキュメンタリー作品
1983年・57分・日本語字幕版

▼英語字幕付きトレイラー

▼全編動画が見られるサイト。「VISIONNER LE FILM」のボタンから。(字幕はないがダンスシーンが多いので仏語がわからなくても視聴の価値大)

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