見出し画像

【のんびり北欧漫画】歯が欠けた話1  フィンランド医療費無料の裏側

先日歯が欠けた。
基本的に病気にならず病院とは無縁の私だが、歯がかけたのでは仕方がない。
病院に行くことを決意し電話をかけることにした。

フィンランドには歯科病院にかかわらずすべての病院に、私立病院と公立病院がある。

私立病院では予約がすぐにとれるメリットがある反面、病院代は全額負担。少し国が負担してくれるが、その額は本当に少なくて、ほぼ全額自腹になる。
知り合いが同じように歯が欠けて病院に行ったのだが、欠けた歯の治療に300ユーロ(日本円で約5万円)ほどかかったそうだ。(彼は虫歯が原因で歯が欠けて、その虫歯治療もあったそうなんだけど)

その点公立病院は、ほとんど国が負担してくれるが、予約が取りにくい。ことで有名。
公立の歯科病院は病院全体の中でも少ないことに加えて、歯の治療や定期健診を求めている人が多いことが要因だろう。

「歯医者は予約する日や場所を選ばなかったら、空やキャンセルが出たところにすぐに入れてもらえるけど、そうでなければ半年待ちは当たり前」と言われていた。

そうはいっても300ユーロは金額が大きすぎる。
ありがたいことに歯が欠けてはいるけど痛みはなく、また、今は育休中でいつでもどこにでも行ける。

と、いうことで公立病院の方に電話をかけてみた。

呼び出し音がなりすぐに自動音声に切り替わった。
「現在電話が込み合っております。順番におつなぎしていますが、15分程お待ちいただく可能性があります。折り返しの電話をご希望の場合は1を、そのままお待ちになる場合は2を押してください」
もちろんフィンランド語で。

15分ぐらいなら待ってもよかったのだけど、ちょうどその時、子供が泣き出したか何かで手が離せなくなり、折り返しの電話を待つことにした。
すぐにかかってくるだろう。と…思っていた。

だけど、1時間たっても2時間たっても3時間たっても電話が鳴らない。
ついに16時、フィンランドでの就業終了時刻。
結局その日は折り返しの電話はかかってこなかった。


こんなもんなんだ、フィンランド。
のんびり過ぎる。
この後ものんびりはまだまだ続くのだが、その話はまた次回に書くとして、
ここで疑問が湧いた人が多いのではないだろうか。

「緊急で、さらにお金も出せない人はどうするのか」

その答えは電話をかける前にある。
電話をかけるときにインターネットでどこに電話をするのかを検索する。
それこそ私立か、公立か。
公立であれば住んでいる自治区はどこか。など

その中で、緊急の時は緊急の人専用の番号が掲示されていてそこにかける。
私の場合は緊急ではなかったので、普通の治療と定期健診の電話番号に電話をした。
という訳だ。

緊急の方に電話をしていたらすぐにつながったのだろうか。

日本のように歯科病院に直接電話をして予約を取るのではないフィンランドの病院予約。
日本でも有名な歯科病院は予約がいっぱいで半年待ちも当たり前なのかもしれない。

でもフィンランドは予約の段階でこののんびりさだ。
さてさて、みなさんはどう思いますか。


次のお話はこちらから


Kiitos!


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?