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アラフォーからはじめる「デジタルリテラシー向上」のススメ

はじめまして、デジタルマーケターです〇
突然ですが、みなさんはどんなお仕事をされていますか?

モノづくりをしている方やショップ店員の方、学校の先生や銀行員の方もいらっしゃると思います。
私は社会人になってからずっと、レザーグッズのデザインや設計を本職としていました。デザインを元にパターンを作成し、昔気質の職人さんと「あーでもない、こーでもない」と2人でいいながらモノづくりをする仕事です!

現在はデジタルリテラシーを向上させるべく、デジタルマーケティングの世界に身を置いていますが、私がジョブチェンジするに至った理由、またジョブチェンジして良かったことや驚いたこと、今思うことなどをお伝えしていきます。


どうしてデザイン、設計を仕事にしたのか

もともとアパレル好きだった私は、普通科の学生だったにも関わらず、アパレル関係の仕事に就きたくて就活をしていました、、、、がどこにも採用してもらえず。。。
そりゃそうですよね、何の技術もない人間を業界が拾ってくれるわけもなく。。。
ということで、まずはアパレル商品のデザイン、設計スキルを身に着けるべく、1年制の専門学校に通うことにしました。両親には1年の猶予を頂いたこと今でも感謝しています!
専門学校でデザイン、設計の基礎の基礎を身に着けた私ですが、ようやくレザーシューズメーカー就職口が決まりました。入社した会社では設計がメイン業務でしたが、5年程勤めていたある日、他メーカーより「うちのPBブランドのディレクター」を務めてくれないかと嬉しいお話を頂きました。
ディレクター、、聞こえは良いですが、商品のデザイン、設計、資材調達、営業など、いわゆる何でも屋ですね(笑)
当時は寝る間も惜しんで「ブランドディレクターとは何ぞや」という命題を追い求めていましたが、今では良い思い出であり、また現在の自分を形成することに繋がっています!

ブランドディレクターとして奮闘する毎日

さて、ブランドのディレクターを任された私ですが、在職中の半分は思っていたブランドサクセスストーリーとは真逆の道を歩み、意を痛めていました。。
沢山のデザインを形にしては展示会を実施、全国の店舗をガムシャラに周って営業したり、AmazonやZOZOTOWNに出店させて頂いたりと、当時思いつく施策の限りを尽くしましたがナカナカ日の目をみることはなく。。。「デザインした商品が悪いのかな」と何回自分を責めたか分かりません。あの時は一番きつかったですね・・・それでもブランドを辞めようと一度も言わなかった当時の社長さんには本当に感謝しています。

思いつく限りの施策を実施したあと、引き続き悩んでいるとある知人から「自社のECサイトを作って、SNSで発信してみたら」と声をかけてもらいました。「自社のECサイトは販売管理もやりやすくなるからいいとして、SNSって本当に効果あるの?」と話を聞いた当時はSNSに懐疑的というか、少し馬鹿にしているくらいの自分がいました。「みんな頑張ってSNSに投稿してるけど、全然効果ないんでしょ」「効果あるって言ってる人は嘘ついてるんでしょ」くらいで考えていたのです。

とはいえ当時八方塞がりだった私には、とりあえず試してみるかと思わせるに十分な理由があり、その日から定期的にInstagramをアップし始めました〇

SNSでの成功体験から、デジタルマーケティングという職業に興味を持ち始める

SNSの運用を開始してから1年程度は殆ど効果を感じなかったのですが、あるインフルエンサーとの出会いがそれまでの状況を一気にひっくり返してくれたのです。
そのインフルエンサーは「このブランドの商品凄くいい!たくさんの人の目に触れる機会が少ないだけだよ!」とDMを通じて連絡をくれたのです。
それまで自己肯定感が下がりまくっていた自分のヒットポイントが全回復した瞬間ですね、その人は「私が一目ぼれしたブランドということで、自分のアカウントに掲載します!」といって商品を買ってくれました。

しかしながら、この時はまだ「どうせ宣伝してくれたところで、殆ど影響ないんでしょ」くらいに思っていた自分がいました(反省)
数日後、そのインフルエンサーさんが自分のアカウントに商品を掲載してくれましたが、、、朝起きて私がアカウントを開いてみると、フォロワーが1000人も増えていたんです!!「えっ、えっ!?!?」ってなりましたよ。SNSをはじめとするいわゆるデジタルマーケティングに懐疑的、嫌悪感すら抱いていた自分のなかでパラダイムシフトが起こった瞬間です。

その日から自社のECサイトでの商品売り上げが急増していきます。
私は今までの自分の考えを改め、商品開発を進める傍ら、蔑ろにしてきたSNS運用に時間を大幅に割いていくことにしました。
そこから2年間運用を続けてきた結果、アカウントのフォロワーは19000弱、自社ECサイトの売り上げもコンスタントに月に数百万円を残せるようなブランドに成長させることに成功したのです。。

今思えば、最初に声をかけてくれたインフルエンサーさんの人柄、実力ともに大きかったこと、フォロワーの方々とやりとりができることに喜びを感じ、こまめに寄せられるコメントやDMに返信していたことが、アカウントを友好的に捉えて頂けることに繋がっていたのだと思います。

自身がディレクションしたブランドが世の中にほんの少しずつですが受け入れられ、SNSアカウントのフォロワー、ECサイトでの売り上げが増え、少しだけレベルアップした私が次に考えたことは、「今まで独学であったSNS運用を、さらに専門企業に身を置いてガチったら、さらに多くの方々と繋がっていけるのではないか」ということでした。

思い込んだらやらないと気の済まない性格の私は、それまでのブランドディレクターの肩書を置いて、「SNS運用」をはじめとするデジタルマーケティングの世界へ飛び込んだのです。

いざ、デジタルマーケティング業界へ!!

デジタルマーケティング企業にジョインし、まずは驚いたことを書きます!

「20代のメンバーが多い」

私がジョインした企業のメンバーは80%以上が20代のスタッフ。前職はアラフォーの私が最年少寄りだったので、あまりに違う年齢構成に驚いてます!
彼らから得られるスキルは山ほどありますが、私から何か与えられているかというと、、正直微妙です(笑)

「業務内容の多くがデジタル化されている」

MTGは同じフロアに居てもオンラインで実施し、電話やFAXでのやり取りは殆どなく、連絡はチャット、メールベースで行っていました。またオフィスに自分のデスクはなく、フリーアドレスなので出社時はどこでも着席可ですし、私が入社したコロナ禍では週5でフルリモート勤務を経験、前職ではフル出社していた私は、リモートワークが成立する現実に驚きました〇

「知らなったデジタル習慣、用語多すぎ」

入社当日から飛び交うデジタル用語、目の当たりにしたデジタル習慣にかなり大きなインパクトを受けたのは言うまでもありません。
例えば、「今日からジョイン(入社、配属)した〇〇さんです」とか「〇〇さん、MTG(会議)のアジェンダ(議題)を纏めておいて」、「〇〇さん、日々のキャッチアップ(新しい情報の収集)を忘れないでね」など、初日から飛び交う異世界のやりとりに目を丸くしたことを、昨日のように覚えています。
この2年でだいぶ慣れましたが、まだまだ学ぶことの方が圧倒的に多いです。
前職でのデザイン作業はPCで実施したり、SNSを運用したりと、それなりにデジタルしてきたつもりでしたが、そんな経験が一気に霞んでしまう体験でした。

つづいて、ジョインして良かったことを書きます!

「デジタルなスキルは、個人のリソースを増やしてくれる」

物理的な点だと、例えばリモートワークを実施することで通勤時間が削減されたり(出社してチーム対面で仕事をする場面が必要であるときも多々あります)、今まで業者さまと長時間電話でやりとりしていた時間(直接話した方が分かり合えるケースも多々あります)が削減されました。今ではその時間を準備や纏めの時間に充て、新しいアイデアを考えたりと建設的に利用しています。

「仕組みをつくると、自分が稼働していない時間は、コンピューターが代わりに稼働してくれる」

たとえば物販の場合、リアル店舗では家賃やスタッフの人件費など、商品を販売するための投資は大きくなりますが、ECサイトであれば管理者は全国どこにいても良いし、24時間店頭に立つ必要はなく、店員さんが不在の場合はコンピューターが代わりに24時間365日お店を開けていてくれます。

また、当時のアパレル業界では雑誌広告(1ページで数十万~数百万)への出稿や、アタッシュドプレスに毎月高額な契約料を支払ってスタイリストさんに商品を提案し、雑誌のスタイリングに商品を使ってもらうなどのPRを実施していましたが、webやSNS広告を使用すれば、少額のコストから、これも24時間、自分が見て頂きたいお客様へPRすることが可能となるのです。
もちろんこの類の広告は、求めていないユーザーにとっては煩わしい不要なものであるため、顧客体験を損なわぬように構成するが肝となります。
そして、最小投資で最大効果を発揮させるまでに時間もスキルも要しますが、覚えておいて損はないモノであると考えています。

ジョインしてよかったことはまだまだありますが、とりあえずこのくらいで!

アナログ/デジタルの2つの業界に身を置いてみた私が、今思うこと

デジタルマーケティング業界に身を置いてまだ2年足らずですが、最近思うことは(そもそもリテラシーが足りていないので)デジタルスキルを向上させることは大切ですが、それに終始してはいけないということです。

SNS運用を例に上げると、如何にクリエイティブを素敵に仕上げて綿密に計画された投稿を実施したとしても、運用者の想いがシッカリと乗っていなければユーザーには全く届かないということです。
寧ろ、テクニカル部分は多少おざなりになったとしても、想いの伝わる投稿の方が効果的なのではないかとすら考えています。とはいえ「想いの伝わる投稿」の定義って何と聞かれたら、答えるのは難しいんですが(笑)

また、広告出稿する商品があったとしたら、誰よりもその商品を愛して伝えようとしなければナカナカ結果には繋がらないのではないでしょう。

その点はデジタルもアナログも業界という垣根を越えて全く同じですね。。。
「丹精込めて作った商品を、店頭で丁寧な接客のもと購入いただき、お客様にご満足頂く」という点においては、デジタルの方が難しいとさえ感じています。

この業界に身を置いて2年弱、今まではスキルのキャッチアップに躍起になっておりましたが、これからは自社であれクライアントであれ、まずは対象となるモノ、サービスへの理解を広げて、その先まで深掘っていくことが優先になるのはないかと考えています。
前職でモノづくりの難しさを経験し、現在はデジタルの力を駆使してモノやサービスのPRの難しさを経験できた私だから至った考えだと思いますが、まだまだ真の答えに辿り着くのは先になりそうです。
今言えることは、両方の仕事を経験できて本当に良かったということだけです(笑)

デジタルの世界に興味があるけど、まだ踏み出せていないみなさんへ

偉そうにいろいろと語ってきましたが、私もまだデジタルマーケティング2年生です。2年前の今頃は現在自分が身を置いている現状を全く想像できていませんでしたが、やはりチャレンジしてみることは本当に大切ですね!多くの学びがあります〇

そこで、最後に私から「デジタルの世界に興味があるけど、まだ踏み出せていないみなさん」へ、きっと需要はないだろうけど私から是非始めてみてはどうですか?のエピソードを1つさせて頂きます。

「デジタルディバイド」という言葉を知り、まずは行動するべし!

「デジタルディバイドとは一般に、情報通信技術(IT)(特にインターネット)の恩恵を受けることのできる人とできない人の間に生じる経済格差を指し、通常「情報格差」と訳される。
また、あらゆる集団の格差を広げてしまう可能性を有しているため、その解消に向けて適切に対処しないと新たな社会・経済問題にも発展しかねない。他方、デジタル・ディバイドを解消し、ITを普及させることは、政治的には民主化の推進、経済的には労働生産性の向上、文化的には相互理解の促進等に貢献すると考えられる。」
                          一部抜粋

外務省HPより引用

たとえば、こんな身近にもデジタルディバイド(だと思います)があります

LINEやX(旧Twitter)をはじめとするSNS懸賞を例に、私が感じた身近なデジタルディバイドをお伝えします。

SNS懸賞の世界では毎日のようにお菓子やお酒など、当選者にプレゼントされるキャンペーンが実施されています。
特に私はお酒の懸賞によく応募するのですが、プレゼント総数が多いこともあり、肌感ですが毎週1本は当選していると思います!

週1本だと、年間では50本以上なんですね〇
年間50本以上も無料でお酒を頂けているということになるんです!
これって結構凄いことじゃないですか?
ちなみに懸賞にかかる時間は1~2分くらいです。
懸賞というと懸賞ハガキを思い浮かべる人もいるかと思いますが、今の懸賞って殆ど手間がかからないものも多いんです!

2023年9月現在、LINEのMAU(月あたりの日本でのアクティブユーザー数)が9500万人、Xは4500万人と言われていますので、日本の総人口に対するユーザー割合はカナリ高いと言えます。
このSNSに参加している方々は懸賞の情報を得、恩恵を受けている人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、SNSを全くやっていない人にとっては、知ることもないキャンペーンですよね。。。
もちろんSNSに触れるデメリットもあると思いますが、そこはシッカリと取捨選択をした上で自ら情報を取りに行くことで、メリットを享受できる本当に小さなデジタルディバイドの例として取り上げました。
デジタルに触れ、味方にすることで自分に起きたとても良いエピソードです〇

こんな感じで、デジタルに触れることにより得られる情報やスキルは、これからますます増えていくのだと、私も肌で感じています。
世の中のデジタル化が加速していくと予想される中で、私は苦手意識を持つことなく向き合い、学び、自分の財産にしたいですね!

「なくても、もしかしたら困らないかもしれないけれど、あったらきっと役に立つデジタルのスキル」をぜひみなさんも学んでみては如何でしょうか?

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