SOSをひっこめた。


 世の中みんないろいろあって大変なのよ
 つらくない人なんていない
 言わないだけでみんな何かは抱えている
 苦労するのは当たり前のこと
 もっと大変な人はいっぱいいる

 これらの言葉を両親からかけられて私は大人にならないといけなかった。

 まず登校拒否、その後高校中退、家出、同棲、ひとり暮らし、精神科へ通院、オーバードーズ、自傷、精神科入院、20代前半で父親の葬儀の喪主をした。その後は不眠になりぼろぼろだった。バツイチになった後、遠くまで出かけ働き同棲のち妊娠、結婚。 出産した地元の病院では精神科通院歴を正直に話したせいで普通ではない人扱いを受け人間不信に。引っ越しするも歯医者も皮膚科も行けなくなり市役所の職員も怖くて初めての赤ちゃん抱え誰にも相談できなかった。医者の出す承諾書にサインしても何かが疑わしく、赤ちゃんの予防接種に1人で行けない新米母を若い夫はうんざりしながら付いて居てくれていた。

 SOSをだそう。
そうだよね、そうだったよね。
でもだれに?傷を受けすぎていて弱っているのに関われない。

 人と関わる、人を信じる。つながりを持って社会で生きる、そこに自分の居場所を見出す。

家族を社会から孤立させる悪い言葉を親はよく使っていた。

親という影響力の強い人間が社会や世間に怯えを持っている。

私自身ももう少しできる努力はあったと感じる。だけど、振り返ると無理もないなとあの子が変わるには何が必要だっただろう?と透明な腕を延ばす。

話は飛ぶが、君の名は、とすずめの戸締まりが大好きだ。届くはずもないだろうと思われるところへ心が移動して必ず救うところが大好きだ。

誰かに助けを求めても自分自身が振り向いてくれない限り出口はみつからない。出口いらないからとしなだれかかっていると彼氏と私で泥の中へ沈んでいく。これを何度かやってしまった。

先日行きかがり上、占いをしてもらった。たすけて〜ともっと言わないといけない星の元に生まれているらしい。
助けてと言えばいうほど運が上がりそうだった。あと、人に頼る事が課題みたいだった。

いまのところ、自立の仕方を教えて欲しいと相談をし終わったところだ。
切々と幼少の苦しみを聞いてもらったのだけど、多分答えはそれだ。

安心して心の中身を知ってもらう。聞いてもらう。勇気もいるし、栓を抜けば止まる事がない。それを私はよく聞いてよくみて愛されてると感じた。相談員の方は辛抱強くただただ聞いてくれた。何も言わない。アドバイスなんてしない。私が気づき這い上がる力をつけれるまでサポートしてくれた。私、またこんなところにいるな‥ドラマの取り調べ室じゃないけれど、せつなくて情けなくて自分だと信じたくなかった。その場所で生活保護の説明も受けた。初めて会った職員に何から説明したらいいか分からず淡々と事実だけ述べようとしたけれど結局号泣してしまった。
一体、私の人生はなんなんだ。

カウンセリングは続いている。
一回一万五千円かかる。それでもまた行きたい。

SOS
助けてください。


ずっとずっと昔から逃してきた感情。

SOS
ひとりぼっちって誰が決めたの?

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