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ワシントン大学留学体験記4(寮生活&ルームメイト編)


ここからは、ワシントン大学に留学した直後の様子とルームメイトについて書いてみようと思う。
待ちに待ったアメリカ留学。渡航当日はアメリカに行く、という実感が湧かなったが、飛行機がタコマ国際空港に着陸した瞬間、外から見える景色の違いにびっくりして、ああやっとアメリカに来たんだな、と感じた。なぜか?まず、植生の違いが私でもはっきりと感じられたから。日本では(少なくとも西日本では)あまり見られないような高い針葉樹の森が沢山見えた。また、空港から大学に向かう電車の窓から見た車が右側通行だった。行きの電車に乗っていると40-50代ぐらいのおばさんに、「○○病院はどこにあるか知ってる?」と聞かれた。(私、いまさっき人生で初めてアメリカに来たばかりなんですけど????)
「すみません、ここに来たばかりなんです、、。」と伝えた。
ごめんね、おばちゃん。

大学構内にある噴水
寮の部屋
部屋から見える景色(針葉樹いっぱい!)
ワシントンの像

9月の下旬だったが、例年よりシアトルは暖かかったそうで、アメリカに着いた日は快晴だった。

私は大学の寮で生活する事になったのだが、二人部屋でルームメートがいた。
アメリカ生活の長い白人の女の子で、今年から大学に入ってきた新入生(多分私より2-3才年下)だった。
ルームメイトと仲良くなれればいいな、と思っていたものの、私は人見知り&彼女もドライな感じであまり会話はなく、結局距離を縮めることができなかった。そもそも私自身も彼女の話す早口の英語にかなり抵抗感があり、一回で何を言っているのか聞き取れない事が悲しかった。もちろん、もっとゆっくり話してくれない?とはお願いしたものの、常にゆっくり話すかどうかまで気を使ってほしくもなかった。
これはまた、初めて親元を離れ、全く知らない他人と住むという経験でもあった。赤の他人と生活を共有していることになるので、対立や喧嘩をしたくなかった。程よい距離のまま穏便に生活したかった、というのがより正しい表現かもしれない。彼女とは生活リズムも違い(私は朝型、彼女は超夜型)、あまり話す機会もなくなった。彼女は寮の近くに住んでいたため、週末は家に帰っていた。どこに行くかも何も言わずに帰って行ってしまうので、初めは心配したが、彼女の生活パターンが見えて来ると、ああもう家に帰ったのかな?と分かるようになってきた。

その後、私がどのような行動をとったか書いてみたい。
要するに、間接的なコミュニケーションを心がけた。
会話に自信が無かった私は、置手紙やプレゼントをしてみたりもした。
例えば、ハロウィンの時は飴を渡したり、カナダに旅行に行った帰りにカナダ土産を渡したりした。しかし、ここで少し知らなかったことが発覚した。彼女は幼少期カナダに住んでいたらしかった。ルームメイトに「なつかしいわーありがとう!」と言ってもらえたものの、いや住んでたんかい!とつっこみたくなる。ルームメイトがどんな過去を歩んできたかについてあまり知らなかったし、移民の国アメリカなので、色んな人が様々な理由で住んでいらっしゃるわけで、自分から彼女のルーツについて詳しく聞くことはあまりよくないのかなあとも思っていた。

今、もし入寮する前に戻れたとして、ルームメイトとどう接していただろうか?
おそらく、留学を経験した今と留学を経験する前の私は、リスニング能力に多少差はあっても、内向的な性格は変わっていない。しかし、今なら、会って一番最初の日などに、一緒に食堂でご飯食べない?などと自分から誘って彼女をもっと知るためにアクションを起こしていると思う。待っていてもチャンスや機会は訪れない、それが留学中に一番痛感したことだったし、意識的な面で一番変わったことだと思う。


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