爪を噛む、さされくれをむしる癖を両親から指摘されたことはない姉妹

私は幼い頃から、爪を噛む癖があった。
爪を噛むため、爪切りはほとんど使ったことはなかった。
幼稚園児の時から両手のすべての指の爪を完全に噛んでいた。
指のささくれがあれば、引きちぎる癖もあった。なので、常に指先は血だらけ。
しかも、ほとんどの指先が血だらけ。
周囲は見ていて痛々しいらしい。
「見てるだけで、痛そう~」とよく人に言われたが、「そんな言うほど大丈夫だよ」と答えることもしばしば。
幼い頃からささくれをむしっていたからね。完全に痛くないわけではないが、それほど痛くないのは事実。
私の2番目の姉(次女)は爪は噛まないが、指の腹の皮膚をよくむしっていた。
私は次女に「指の腹の皮膚はいで、痛そう~」と顔を歪めた。
次女は次女で「指先のささくれ痛そう~。私の指の腹の皮膚はあんたが思ってるほど痛くないよ」と、お互いに言っていた。
指先のささくれより、腹の皮膚はぐ方が痛くない?
それを他の人に言うと、「どっちも痛いよ!」と突っ込まれた。

私の爪を噛む癖、ささくれをむしる癖は30歳を過ぎても続いていた。
結婚してしばらく経ってから、自然と爪を噛まなくなったかな。
ささくれはいまだにむしってしまう。
それでもむしる癖は減ったと思う。
ただ、なんらかのストレスがかかると無意識にむしっている。
私の心のバロメーターは指先を見ればわかるのかもしれない。

この“爪を噛む癖”“ささくれをむしる癖”は、人から指摘されたことは多々ある。
ただ、両親から指摘されたことはない。
まあ…「やめてよ~」くらいはげんなりした顔の母から言われたことはあったが。
ちなみに、私の両親はゴリゴリの毒親だ。

肉親以外の他人から指摘された時、時折「さみしいんだね~…」と言われることもあった。

爪を噛む=さみしさの象徴、というのは有名な心理だよね?
爪を噛むことはさみしさの表れ、この有名な心理状態である行動私でも知ってる。
毒両親は、私の爪を噛む&ささくれをむしる癖、次女の皮膚をはぐ癖を知っているのにも関わらず、娘達の心理状態について心配したことは1度もない。
小学生か中学生くらいの時に、「お母さんから“爪噛んでさみしい想いをさせてるのね”って聞いたことないな。私の爪を見て、時々他の人は“さみしいんだね”って悲しい顔して私を見るんだけど、お母さんは“この子はさみしいんだな”って思いもしないんだな」と何度も思った。

私を好きになってくれた異性は、この爪と指先を見て、よく私に同情していた。
いつしか私の中で、「私の指先の傷に気づいたら、私のことを好きって目安なのかも」と考えたりもしたい。この“気付き”が私を好きかどうかの一種の目安のような気がしていた。

自分が母親になってみて、成長するにつれ子どもの変化には気づいていきたい。気づけるかな。
なるべく我が子にはさみしい想いや不安な想いはさせないように気をつけるつもり。
夫と約束したのは“子どもの前で醜い争いはしない”ということだ。
もちろん、くだらな~い喧嘩は良い。
心底汚い喧嘩は子どもの前でしない。それは私の心に誓った。

指の腹の皮膚をはぐ次女は毒姉なので数年前に縁を切った。(と言いつつ、地震では少しLINEのやり取りしたけど)
毒次女は結婚したけれど、果たして指の皮膚をはぐ癖は治ったのだろうか。

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