久々に勤めた病院は奇妙な職場だった‼️理学療法士さんの喧嘩😱
第6話 理学療法士さん
理学療法士(PTと呼んでいる)との連携を上手くとり、彼らの仕事がスムーズに行われるように気遣うこともリハビリ助手の大事な役割である。
これは思っていた以上に大変かつ苦痛であった。
アコガレクリニックには、院長が前の病院から連れて来た二人のPTがいる。
二人とも30代半ばのベテランPTさんである。
ところが、二人は仕事に対する考えや理想がかけ離れている上に、自分の意見を曲げない頑固なところがあった。
研修期間は穏やかにしていたのだが、オープン直後から段々と仲が悪くなっていき、何かある度にお互いのあら捜しをするようになっていった。
患者さんの前でもそれは変わることはなく、時には激しく言い争うこともあった。
そして私たちリハビリ助手には、自分の意見だけを優先することを求めた。
リハビリ助手にとって彼らは立場が上なので文句は言えない。
一番困った事は、PTの予約をとっている最中に、二人が私のところにきて無理な注文をしてくることだ。
「この患者さんの予約は自分の方に入れて」
「あの患者さんの予約は自分に入れないで」
同じ患者さんの予約で二人が揉めるのだ。
遠くで治療していても目で合図し圧をかけてくる。
困り果てて、私は仲の良い同僚に相談をしてみた。
「耳が遠くて聞こえないふりすればいいのよ」
彼女はそう言ってニヤリとした。
”都合悪い言葉は聞こえないふりするって事?
なるほど~。 目には目歯には歯って事ね~。
しかし、PTさんとの関係は、私が成長するに伴いしだいにコミュニケーションが上手くとれるようになったのか気にならなくなっていった。
独り言
病院に勤めて初めて知った理学療法士さんの存在。リハビリ部門では彼らがトップで権力を持つ。患者さんも「先生」と呼んで崇拝している。因みにリハビリ助手は患者さんから「看護婦さん」と呼ばれていた。これってうちの病院だけですか?
次回はクレーム患者さんについてのお話です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?