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問いによって立ち止まる|裏の畑美術部・バイオグラフィーワーク【太陽期③35-42歳】

先月6月20日は月に一度開催の、シュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。2月から水彩はバイオグラフィーワークを使って惑星を描くことに取り組み始めました。

古代では人間の発達は7の倍数で進んでいき、それが惑星のならびに対応しているという考えがありました。バイオグラフィーとは、伝記という意味。バイオグラフィーワークでは、7の倍数の年齢ごとに月(は正しくは衛星ですが)から土星までの惑星を当てはめて自分の人生を振り返っていくということを行って行きます。

第六回目のこの日も、「太陽期」について。

自我を洗練させていく太陽期は21〜42歳頃と、とても長い(7年期×3つ分)。
この日は最後の7年期、35-42歳までの期間を振り返って絵を描いていきました。

前回の太陽期の様子はこちら↓。


35歳-42歳の7年期は「問いの時期」と言われます。問いを持つ時、スルスルと流れるように生きていた現状の中で人は一瞬立ち止まる。それによって自分や身の回りの環境について客観的に捉え、俯瞰して眺めるような視座が育まれていくのでしょう。

この日は、自分で選んだ3色を広げていきました。まずはカーマインをとって。
レモンイエローは無邪気で幼い風。ゴールデンイエローは成熟した少し重たい風。
崩して作って、また崩して、を繰り返す。

自我(赤)の周りをぐるぐると2種類の風が旋回していって、気がつくと目のようになっていた。淡い色を何度も塗り重ねたい気持ちがありましたが、この日この時間内で出来上がった淡さが、今のわたしにとってはちょうど良い感じに思えます。

今までより、より一層、色の使い方の多様性が広がって「その人らしさ」が現れていた気がします。


現在わたしは36歳なので、ほとんどがまだ経験していない時間軸のことなのだけれど。36歳現在感じている「ん?」と現状の中で踏みとどまらせる力が、広い世界を見る力につながっているのだろう、ということを他の方のシェアを聞くなかでクリアになっていく時間でした。バイオグラフィワークはやはり人と一緒にやるのがいいなぁ。


続いてはフォルメンです。

レムニスカートを描いているときの間々田さんの後ろ姿が美しい。
今日は天使のようなフォルム。


夏至や冬至の季節がグッと折り返す時に描きたくなるレムニスカート。この日はそこから逸脱しては戻ってくるという自由な線が走ります。自分の中で正中線が定まっていると、自由自在にいろんな場所へ出かけることができる。


後半はボディワーク部・十牛図のワークです。

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