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くまのメキシコ旅行記

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くまの4回にわたるメキシコ、バハカリフォルニア(Baja California)半島への旅行記です。貸別荘で豪華な年越しからキャンピングカーもどきでキャンプ、そして外界から完全に… もっと読む
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メキシコへ豪華旅行①バハカリフォルニア半島へ出発!

2泊3日かけてバハカリフォルニア半島の小さな漁村ラバンタナへ *くまはパピー時代から4歳近くまで4回メキシコのバハカリフォルニア(Baja California)半島へロードトリップに行っています。ここではくまの2回目のメキシコ旅行の思い出を綴ります。 くま2回目のメキシコ旅行はくまが生後8か月の2009年12月の時でした。この旅はウインドサーフィン仲間と私たち夫婦が3人で交代しながら2300キロ(1400マイル)を一気に2泊3日で走るというかなり強行なスケジュール。果た

メキシコへ豪華旅行②典型的な1日

まずはひと泳ぎで一日が始まる 私たちの滞在先バハカルフォルニア半島にあるラバンタナは北回帰線まであと少しのところにあり気候はサブトロピカル。冬は温暖でカラッとして冬のバカンス先としては最高のところです。入り江になっているビーチは少し粗いけれど白砂で波は穏やか。もともとは小さな漁村でしたが、冬はコンスタントに北風 (Del Norte) が吹くのでウインドサーフィンやカイトサーフィンのメッカとなりました。 借りていた家から砂浜までは徒歩2分。朝ごはんを食べたあとは砂浜まで散

メキシコへ豪華旅行③大雨のカボサンルカスへドライブ

私たちは山も海も好きだけど、どちらを取るかと言われれば海を選ぶくらい海が好き。夫はアイルランドのビーチタウンで育ち、私も気軽に海まで行けるところで育ちました。そんなわけ私たちは朝から晩まで海に入りびたり。もちろん水が大好きなくまとしては最高の日々だったと思います。 くまは泳ぐこと自体はあまり好きではなかったけれど、テニスボールを追いかけるとなるとどんなに遠くても泳いでいきました。ボールへの愛がすごかった! 夫はスノーケリングが好きでよく潜りに行っていました。この浜にはウニ

なんちゃってキャンピングカー(バン)でメキシコへ①出発編

くまの3回目のメキシコ旅行は2011年の12月、くまは2歳8か月になっていました。この旅行はなんちゃってキャンピングカー(というよりもベットと冷蔵庫のついてるバン)で野宿をしながら2400キロの行程を寄り道しながらゆっくり進むロードトリップ。前回の旅では味わえなかった旅のだいご味をたっぷり堪能することができました。 豪華貸別荘のテラスで優雅に夕陽を見ながらお夕飯どころか、毎日のシャワーはサンシャワー(プラスチックのバックの中に水を入れて太陽光でお湯にするシャワー)ごはんは簡

なんちゃってキャンピングカー(バン)でメキシコへ②旅はゆっくり進むよ

3日目はエンセナダから600キロ南下したところにあるグエロネグロを目指して出発です。 今回は寄り道していく旅なので、グエロネグロに入る手前のビーチでまったりと休憩していきました。わんこたちも私たちもちょくちょく休憩して体を伸ばすのは長いロードトリップではすごく大事。予定がゆるゆるの旅ってとても良いです。 前回の旅ではグエロネグロで泊まったホテルでベットバグにやられて上半身と顔がぼつぼつになったので、今回はホテルには泊まらず野宿するとに決めていました。住宅地の中にある学校の

なんちゃってキャンピングカー(バン)でメキシコへ③ついにラバンタナに到着!

ロードトリップも5日目に入りました。野宿したコンセプション湾から目的地のラバンタナまでは残すところ530キロ。ゆっくり旅もようやく先が見えてきました。 なのですが、先に進む前にロレット(Loreto)というコロニアル調の建物がある美しい街に寄っていくことになりました。小さな街ですがクルーズ船が立ち寄ることもある観光地です。 今ならネットで検索してレストランを見つけるのが通常ですが、この旅ではネットにアクセスできる携帯を持っていなかったのでレストラン選びは勘に頼り。街を歩き

なんちゃってキャンピングカー(バン)でメキシコへ④キャンプ生活徹底解説!

豪華キャンプ場からお引越して、原始的なキャンプ生活が始まりました。水とトイレだけはあります。アメリカのキャンプ場のようにサイトの区分けもないので、早い者勝ちで空いている場所を見つけてキャンプを設営します。1日に一度巡回にくるキャンプホストへお金を払ってレシートをダッシュボードにのせるだけでキャンプがスタート。とってもシンプルなメキシコ式でした。クリスマス前でかなり込み合っていましたが、なんとかスペースを見つけてキャンプを設営することができました。 基本的にはバンがベットルー

なんちゃってキャンピングカー(バン)でメキシコへ⑤水とトイレがあれば何とかなるのだ

実際にキャンプが設営されると毎日の生活は思っていたよりもずっと快適でした。水さえあれば人間って生活できるんだなと実感した2週間半。太古の昔から人類は水のあるところに住み着ついて都市を作っていったのです。もちろん現代ではトイレも大事、ということで水とトイレのあるキャンプ生活は全然問題なしでした。 朝は起きたらまず海へ。海が見えるプレミアムロケーションではないけれど、バンから歩いて20秒で海でした。 ひとしきり海で遊んだ後は朝ごはん。トルティアをフライパンで焼いたうえにバター

なんちゃってキャンピングカー(バン)でメキシコへ⑥子犬ちゃんレスキュー物語

クリスマス直前のある朝、仲間の一人が2匹のパピーを見つけてきました。段ボールに入れられて共有トイレに置き去りにされていたそうです。 生まれたてのパピーではなく生後2か月くらいになっていたので多分授乳が終わるまで手元で育てて、でも自分たちでは面倒みれないから北米人がたくさんいるキャンプ場で拾ってもらおうとしたのではないかと思います。 パピーたちを見つけてきた友達はあと数日でアメリカに戻ってしまう。しかもアパート暮らしなので飼うのは絶対に無理。キャンプに来ている人たちの中で飼

4回目のメキシコキャンプ①沙漠の中のオアシスを見つけた

くまの4回目のメキシコキャンプ旅行はくまが3歳8か月になった2012年の12月でした。この旅も初代なんちゃってキャンパーで出発しました。そしてぺぴが家族に加わったので初めてのもこもこワンコ3兄弟での長期旅行となりました。 夜間走行を駆使して2300キロ走破 前回同様また6日間かけて2300キロを走りましたが、ホテルやバンを停車して睡眠をとったのは3泊だけ。あとの2晩はお互い仮眠を取りつつ深夜走行という技に出ました。これなかなか時間が節約できて良いです。とくに景色がいまいち

4回目のメキシコキャンプ②くまの大けが

セントイグナシオのホテルを早朝に出発し、いつものきれいなビーチがあるコンセプション湾に午前中に到着しました。今回はぺぴも一緒にビーチでボールを追いかけて大はしゃぎ。 前回の旅で一泊したこのビーチにはレストランが一軒あるのです。今回はビーチには泊まりませんでしたが、このレストランでランチをいただきました。 コンセプション湾でゆっくりした後は運転を交代しながら530キロ走って早朝に目的地のラバンタナに到着しました。 前回泊まった原始的なキャンプ場でキャンプを設営しました。今

4回目のメキシコキャンプ③やっと楽しいキャンプに戻ったよ。

大けがのため海遊び禁止でつまんないなーを連発していたくま。やっと獣医さんから海に入ってもいいよの許可がおりました。これとともに私たちも安心して心からキャンプを楽しむことができるようになったのでした。 12日ぶりに海に戻ったくまの喜びようは大変でした。こんなに喜んだくまを見たのは久しぶりだったと思います。大きな笑顔で海に入ったり出たりを繰り返しビーチでゴロゴロ砂まみれ。ぺぴと一緒にボール追いかけてとずっと遊び続けていました。 キャンプのアップグレード くまの療養中に車で2

くま最初のメキシコキャンプ①:何もない海岸でキャンプ

くまの最初のメキシコ旅行は、カリフォルニアから地続きのバハカリフォルニア半島(Baja California)にある見事に何もなーい海岸でのキャンプでした。何もないってお店とかがないんでしょ、というレベルではなく、電気もなければ水道も通っていないレベルの何もなさでした。一番近くにあるよろず屋さんへはガタガタ道を60キロ走らなければなりません。時速30キロくらいでしか走れないので2時間近くかかります。 唯一あるのはウインドとカイトサーフィンのバケーションを提供する会社が運営す

くま最初のメキシコキャンプ②: スクラフィが崖から転落した!

順調にスタートしたかのようなキャンプでしたが、4日目の夕方に大変なことが起こりました。 夫がぐったりしているスクラフィを連れてキャンプに戻ってきたのです。息はしているものの、まったく応答のないスクラフィ。崖っぷちに止まっていた鳥を目指して猛ダッシュしたあと止まることができずそのまま崖から約30メートルほど転落してしまったとのことでした。夫が崖の下へ降りていくと奇跡的にぐったりしていたスクラフィーを発見。引き潮だったので波にのまれることはなく発見できたのはラッキーでした。