わたしが日本の公立高校から海外進学した理由

私は日本で生まれ育ち、高校卒業後そのままアメリカの2年制大学に進学しました。この記事では、海外進学に至った経緯、周りの反応と私がそれにどう向き合ったのか、実際に進学してみてどうだったかを書いていきます。


私の経歴

家庭環境

私の両親は共に日本人で、家庭での会話はもちろん日本語のみでした。父親も母親も、英語を使う職業や海外に関係のある職業には就いていません。私は日本で生まれ育ち、海外に住んだ経験は今回海外進学した際が初めてです。

海外進学前の学歴

小学校、中学校、高校はすべて公立の学校に入学、卒業しました。私立の学校やインターナショナルスクールに通ったことはありません。小中高校に在学している間に留学をしたこともありません。
中学の3年間に塾に通ったぐらいで、英会話教室などに通ったことはありません。



海外進学に至った経緯

なぜ日本の大学ではなく海外大学へ?

高校生の時、私は将来自分がやりたいことが全くわからず、ただ漠然と過ごしていました。高校2年生の夏休みには周りの友達はどこの大学に進学するかはまだ決めていなくても、何学部に進学したいか、大学で何を勉強したいかは続々と決めていっており、将来自分がやりたいことさえも分からない私はかなり焦りを感じていました。


ではなぜ私は自分が将来やりたいことが分からなかったのか、それは
自分が将来やりたかったことが1つではなかったから
です。


日本のほとんどの大学では出願、受験をする段階で自分が大学で勉強することを1つに絞り、決定しなくてはなりません。例えば「建築士になりたいから建築学科」、「医師になりたいから医学部医学科」、「発展途上国の経済発展に貢献したいから経済学部」などといった感じです。

ですが当時の私は

  • 「猫の過剰繁殖問題の解決に貢献したいから獣医学部に行きたい」

  • 「国際関係にも興味があるから国際関係学部にも行きたい」

  • 「英語も好きでもっと勉強したいから外国語学部にも行きたい」

  • 「インターネット上でのプライバシーの尊重に寄与したいから情報学部にも行きたい」

という風に将来やりたいこと、興味のあることがたくさんあり、1つに絞ることがどうしてもできませんでした。特に英語に関して私は大きなジレンマを抱えていました。というのも、英語の勉強だけは大学に行っても絶対に続けたい。でも正直言ってもし将来海外に出た時に英語だけで食べていけるとは思えない。と考えていたのです。英語の勉強を続けつつ、さらに英語以外の専門的なことを学べる、そんな選択肢があればいいのにと当時の私は思っていました。

そしてある時、「じゃあいっそのこと海外の大学に行って勉強をすればいいのではないか」と思いつきました。海外の大学に行けば英語は必然と学ぶことができ、さらに自分が英語以外に学びたいことも学べる。調べていくと、アメリカの大学では専攻は大学3年生に上がるときに決定するシステムで、大学1、2年生の間は様々な授業を取りながら色々模索して自分が将来やりたいことをじっくり探せる。ということも判明しました。

つまり、海外の大学、とりわけアメリカの大学への進学は私が抱えていたジレンマを解消してくれる選択肢だったのです。こうしてわたしは日本の大学ではなく海外の大学に進学することにしました。

なぜアメリカの大学へ?

アメリカだけではなく、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシアなど他にも選択肢はありましがが私はアメリカの大学に進学することにしました。その理由は観光で行ったことがあるということと、小学生の頃からの親友がアメリカにいるからでした。1回も行ったことがない、私が知っている人が1人もいない場所に行くよりはいくらか安心でした。

周りの反応

家族

大学に行くことそのものには反対はされませんでしたが、「アメリカの大学に行ってなにするの」「アメリカの治安は大丈夫なの?心配だよ」とよく心配されました。また当時(2020年-2021年)はパンデミックで海外での感染者数の上昇や水際対策、また世界各地で起こっていたアジア人へのヘイトクライムなどがよくニュースで報道されていたのでそのことも心配されました。

学校の先生

私は俗に進学校と言われる高校に通っていたので、進学実績を作るためなのか、それとも受験をクラス全員で乗り切って欲しいという思いからか、学校の先生からはたびたび国内大学への進学を勧められました。ですがそれでもアメリカの大学に進学したいという私の考えを伝え続けたところ、高校3年生になる頃にはアメリカの大学への進学を支持してもらえるようになりました。

高校のクラスメイト

私自身からアメリカの大学に進学することを言うということは絶対にしませんでした。友達から進学先に関して訊かれた時にのみ、正直に答えていました。「受験しなくていいの羨ましい」と言われることもありましたが、私は「今は私は受験をしなくていいという他の人と比べたら楽な状況だけれども、大学に進学した後は私は第二言語である英語で全て勉強しなくてはいけない。逆に受験をする人たちは今は大変だけれども、大学に進学したら日本語で勉強するという私と比べたら楽な状況になる。どちらもタイミングが違うだけで大変な思いをするのは変わらない」と考えていました。
高校での休み時間や自習時間にクラスメイトたちは当然、受験勉強をしていました。クラスメイトたちの邪魔をしないためにも、私もクラスメイトと一緒に勉強をしていました。


実際にアメリカの大学に進学してみた感想

結論からして、アメリカの大学に進学して非常に良かったなと思っています。また後悔もしていません。

学業面

渡米直後、私は何を専攻したいのかが全く定まっていませんでしたが、すでに専攻を決めた先輩たちから「その専攻はどれぐらい難しい、大変なのか」「先輩たちがどうやって専攻を決めたのか」「なぜその専攻を選んだのか」といったこと教えてもらい、それを参考にしながら自分の専攻を決めることができたので良かったなと思っています。特に、実際に大学の授業を取ってみて自分に合うかどうかを見極めてから専攻するかどうかを決めることができたという点がとても良かったです。実際、私は自分が選んだ専攻に関して後悔は一切していません。また、自分が狙っていた、語学力(英語)の向上も自分で実感できるくらいあったのでよかったです。


生活面

アメリカの2年制大学には10代20代の若者だけではなく、さまざまな背景を持った広い年齢層の方が学生として在籍していました。いろんな方からいろんな話を聞けて自分が知らない世界を知ることができて楽しかったです。
スーパーで売られている食材や医療制度、交通事情、各種手続きのやり方、そして文化が日本とは全く違うアメリカで、さまざまな人からアドバイスをもらったり助けてもらったことで異国の地で生活することの大変さ、そしてその地で手を差し伸べてくれる人のありがたさを知ることにもなりました。


最後に

私はアメリカの2年制大学に進学、卒業しました。卒業後はアメリカの4年制大学に編入してアメリカに住み続けることもできましたが、私はアメリカではなくオーストラリアの大学に編入することにしました。なぜアメリカの大学に編入しないでアメリカを離れることにしたのかはまた別の記事に書こうと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました!
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