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社員インタビュー②:中東チームでインターンとして働くクウェート出身のカルサムさんにインタビュー

皆様、アッサラーム・アライクム!(こんにちは)  中東チームのサラです。
今回は中東チームのインターンとして働くカルサムさんにインタビューをしました。
カルサムさんは日本語・アラビア語・英語の3か国が堪能で、中東のビジネス開発において、活躍中です。

自己紹介をお願いいたします。

カルサムと申します。クウェート出身です。
早稲田大学の博士課程に在籍しながら、LocationMindでインターンとして働いています。
クウェートはイラン・イラク・サウジアラビアに囲まれた国で、四国くらいの面積です。世界で一番暑い国といわれています。

画像:外務省HPより

早稲田大学では、大学院アジア太平洋研究科(GSAPS)で政治・ジェンダー・宗教について勉強しています。特に女性の人権やDV(ドメスティック・バイオレンス)に関する政策に興味をもって研究しています。

日本語が本当に上手ですが、カルサムさんはどのように日本に出会い、日本に来ることになりましたか?

20歳の時、新しい言語を学びたいと、大学で日本語のクラスを受けたら、青山先生という日本人の先生が居ました。それが初めての日本人との出会いでした。そこから日本に興味を持つようになり、日本語を勉強するようになりました。1人の日本人との出会いでこんなに日本語が上達しました!
その後も、クウェートで日本大使館のイベントに参加したりしながら、日本人の知り合いが増えました。初めて日本に来たのは、お母さんが亡くなって落ち込んでいる時、日本人の友達が日本に遊びに来たら?と誘ってくれたことがきっかけです。実際に日本に来てみると、「自分の人生が変わった!」と感じました。
そして、京都の貴船神社で観光案内をしてくれた井上まさみさんという方と仲良くなり、彼女が日本のお母さんのような存在になりました。その日本のお母さんに「早稲田を受けてみたら?」と誘われ、本当に早稲田大学に留学することになりました。色々な人との出会いで今があります。

毎日必ず日本語を勉強する努力家です。
日本語のノートをみせてもらいました。

どのようにLocationMindを知りましたか?

日本で学生をしながら、東京オリンピックなどの仕事をしてきました。オリンピックが終わって仕事を探していた時、偶然にもLinkdin経由でLocationMindの人事担当者から連絡をもらいました。その時はびっくりして、正直に言うと、最初は「よくわからない」と思ったのですが、カジュアル面談をしたら、自分のバックグラウンドに合っていると感じました。特に中東関連のプロジェクトに入れたところが自分に合っていて、今は楽しんで働いています。クウェートでは10年ほど社会経験があり、その際にクウェートだけでなく、湾岸諸国でのビジネス経験がありました。ずっと中東と日本を繋ぐ仕事をしたいと思っていたので、人事の担当者に感謝しています。(皆さん、Linkdinに登録しましょう!)人生は不思議なことがあるなと思います。

LocationMindは中東に注力していますが、中東ビジネスは今後どのように変化すると思いますか?

中東はこれから人口が爆発します。特にサウジアラビアは人が増えると思いますので、サウジアラビアは怖いほど変化があるでしょう。この20年のドバイの変化のようなものがサウジアラビアにも起きるのではないか、と注目しています。サウジアラビア・UAE・カタールの3つの国が競争しながら発展していくと思います。だから中東に目をつけるのは良いと思います。これまで世界は欧米を中心に発展していたが、今後はアジアと中東が世界の中心になっていくと思う。

中東とのビジネスについて、日本との違いなどはありますか?

中東と日本の文化は全く違うと思います。日本は時間厳守でとてもまじめですが、中東は結構ゆるいです。特に政府関係の機関がルーズです。
その他、中東では会社の中で偉い人との間にはとても大きな壁があります。Bureaucratic(官僚主義)で、上の役職の人に届くまで壁があります。そこが日本と違うと思います。
LocationMindではCEOも毎日一緒に仕事をしたり、会議に参加していて、壁を感じません。CEOの桐谷さんは話を聞いてくれるし、ひとりひとりの社員の意見を尊重している感じがする。スタートアップであることも関係あるかもしれませんが、この意味でフラットな感じがします。

仕事に対する意識の違いはありますか?

一般的に日本人は働く時間が長く、会社のために一生懸命働きますが、クウェートでは、自分の個人的な人生に重きをおいています。日本人は周りの人との協調性を持っていて、とにかく仕事が一番大事の人生です。クウェートだと3時で仕事を終わらせて家に帰ります。自分の人生をもっと大事にしているので、3時以降はメールも来ない、仕事が終わったら、仕事の話はしないで、という感じ。

カルサムさんの苗字はAlolayanで、サウジアラビアの大財閥OLAYANという文字が入っていますが、親戚ですか?

親戚ではないですが、父方の先祖はもともとサウジアラビアからやってきてクウェートに移住しました。Alolayanという名前はLocationMindのパートナー会社でもある、サウジアラビアのOlayanという財閥と同じ由来です。因みに、母方の苗字もクウェートの財閥の名前に関連しています。
クウェートでビジネスをする際、親戚関係などで色々な人が繋がっていることに気づくでしょう。クウェートでビジネスをするためにはこのような知り合い・ネットワークがないと難しい。親戚のつながりも強いです。日本では人口が多いのであまりコネは必要ないようですが、クウェートは小さな国だからこんなネットワークができているのだと思います。

中東ビジネスに役立つ知識を教えてください。

中東地域ではビジネスでもSNSが発展していてデジタル化が進んでいます。日本では挨拶の際に紙の名刺交換が基本ですが、中東では、LinkdinなどのSNSがより使われています。名刺よりも管理が簡単で、相手の情報も分かりやすいです。そして、連絡の際、日本はメールがメインですが、中東ではビジネスの相手ともWhatsappをよく使います。政府関連の機関でもメールをあまり使わず、電話かWhatsappを沢山使ってやり取りをしています。

LocationMindの専門分野はデータ分析などですが、スムーズに馴染むことはできましたか?

社内の人がプレゼンで会社や商品の説明をしているのを聴き、一生懸命理解してきました。そうやって観察しながら学んできたと思います。どうやって海外の顧客にLocationMindのサービスを紹介するか、とても勉強になったし、スキルが身につきました。

LocationMindでインターンシップをして良かったことは?

中東チームに沢山のメンバーがいますが、エンジニアなどそれぞれ違った専門の人がいます。その中で、私は語学や日本語が得意なので、毎日一生懸命日本語を勉強して、自分の強みを磨いています。通訳ができるので、海外からゲストが来るときは、アラビア語を使って紹介できる。日本語・英語・アラビア語の3か国語が堪能なので、人との繋がりを円滑に進める能力を生かしたい。中東から偉い人がきて、会えるとき、嬉しい。

LocationMindでのインターンを周りの人に勧めますか?

お勧めする。LocationMindだと、会社に適応しやすいと思います。これまで日本のほかの場所で働いた経験もありますが、適応することが難しいことがありました。LocationMindの人は優しいから、チャレンジもあるけど楽しいし働きやすいです。

最後に一言メッセージをお願いいたします。

目標としては、LocationMindを中東で大きな存在にしたい!LocationMindを有名にしたいと思っています!
今はオンラインで仕事をしていてあまり直接会えませんが、今後もっと会社の皆さんと繋がりを作りたいと思います。
LocationMindのチームに感謝を伝えたいです。本当に勉強になりました!これからもよろしくお願いいたします。

カルサムさんは日本語が堪能で、日本文化を深く理解している貴重な人材です。また、非常にまじめで努力家なところも素晴らしいです。今後も中東と日本の架け橋として、活躍を楽しみにしています!

*おまけ*
カルタムさんは会社に来る際、美味しいお菓子を持参してくれました!

LocationMindでは各ポジションで積極採用中です。興味を持ってくださった方は、こちらより募集ポジションをご覧ください。


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