つかのまの幸せ

目標をたてて、その目標を達成するために努力、行動をする。人は何かに取り組む際にまず達成したい事柄を明確にしてから物事に取り組む。

目標を決め、行動を起こす。そして、目標を達成する。

目標を達成した瞬間は一時的に幸福感に包まれる。

何かしらの知識、スキル、お金、肩書を得ることができれば、人生全体の幸福度が上がることは間違いない。しかし、努力の末に達成した目標も時間がたてば平凡と化す。「なぜその目標をたてたか」という理由もクリアでないと、達成した先で途方に暮れる。

達成した目標は平凡と化し、その平凡に飽き飽きとし、次の目標をたてる。

また行動を起こす。

ビジネス、勉強、恋愛などでよくある話である。

「希望の職種に転職する」、「次の資格試験に合格する」、「行きたい大学に合格する」、「かわいい彼女をつくる」

転職した先では、どうしたら昇進できるかを次は考えるはじめる。

資格試験に合格すれば、次はまた別の資格を取ろうとする。

行きたい大学に合格すれば、次は就職したい会社を見つけ就職活動へいそしむ。

かわいい彼女ができれば、次はさらに可愛い彼女を作りたいと思う。

分野は多様であれ、目標を立てて、行動を起こすという一連の流れはどの分野でも変わりない。

目標を達成しても、次の生きがいを求めて、目標をたて、行動を起こす。分野をまたぐこともあれば、レベルに差はある。

身もふたもない話だが、人生はこの繰り返しである

どこまで走り続ける必要があるか、自分の中で線引きをする必要がある。

「そこまでお金、名誉、肩書が必要か?」

達成したい目標も理由を明確にしておかないと、目標を達成した先で迷子になる。

自分の欲を知り、コントロールすることも時として必要だ。

人の欲には終わりがない。金、肩書、名誉を求め努力することは一つの生きがいである。しかし、走り続けた先で疲弊しないために、人間の欲というアリジゴクにはまらないために、一度立ち止まって考える必要がある。

とめどない人間の欲を制した末にこそ、真の幸福はあり得るのではないでしょうか。


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