人はなぜ唯一の神を拒絶するのか
人は、神が唯一であると主張するから、排他的となり、
それが問題の要因なのだと言う。
神が様々であるならば、神が神ではなくなる。
絶対的な存在であるがゆえに神が神であられ、
絶対的な存在は、唯一であるがゆえに絶対的なのである。
人間の都合でどうにでもなる神ならば、絶対者ではない。
私たちのすべてが唯一の神によって造られたことを認められず、
自分たちがつくり出した神こそ神である、と言い合うから、問題が起こる。
ご都合主義の人間は、
お互いの都合が一致するときには違いを認め合うことができる。
そこに少しでもズレが生じてくれば、受け入れ合うことができなくなる。
私たちすべての人間が、神が唯一であり、同じ神によって造られ、
その唯一まことの神を神とするならば、何の問題も起こることはない。
しかし人間は、違いを受け入れることのできる自分が正しいと言う。
神が唯一であるなど甚だしく間違っていると言う。
それこそが元凶、戦争の要因になると言う。
事を正反対に向けさせる、罪の支配の下にあって。
罪の支配の力とは何と恐ろしいものだろう。
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