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旧東海道ひとり旅_1【品川宿】

東海道五十三次 1番目の宿場町は、品川です。
ガイドブックによると、品川宿は全長約2.4㎞、1,600戸の店や家々が軒を連ねる賑やかな宿場町だったのだとか。江戸時代と同じ道幅(7m)を保った北品川商店街は、今でも昔と変わらず、鈴ヶ森刑場跡まで続いているとのことです。

ちなみに、醤油で味付けした細長いせんべいに海苔を巻いたお菓子を『品川巻』といいますが、これは、海苔の養殖が品川周辺の一大産業だったことに由来しているそうです。

ところで、出発前夜のこと...
(以下、会話のみで構成されているので、どちらの発言であるかを明確にするため、僕の台詞にはL、アンドレアの台詞にはAを、「」の前に付けてお送りしたいと思います)

L「なぁ... 明日行く予定の『鈴ヶ森刑場跡』、今ネットで調べたら、有名な心霊スポットなんだって... 行くのやめようかな...」

A「どうして? 鈴ヶ森は『東海道中膝栗毛』の中に出てくる狂歌で詠まれてるんだろ。せっかく原作に関係のある場所なのに、なんで行くのをやめるの?」

L「だってさぁ...」

A「怖いのか」

L「怖くない。僕は肖像権についての話をしてるんだよ。もし心霊写真なんか撮っちゃったら、幽霊にだって肖像権があるだろうから、noteに載せられなくなっちゃうだろ。それで...」

A「そんなの、いつもやってるみたいに顔にモザイクを入れればいいだろ」

...というわけで、今回はガイドブックを参考に、
・品川浦
・品海公園
...を訪れることにしました。

ところが。品川へ向かう途中、車窓から見たものは...

■品川神社

これだけでかい神社を見つけちゃったら、行かないわけにはいかないよね
階段。
アンドレアは上り切れないだろう
一方、僕は上り切った。
しかし。
まだひとつも目的の場所を訪れていないというのに、すでに足がバラバラになりそうだ…
たくさんの鳥居
鳥居トンネル
手水舎ちょうずや
ドラゴンかっこいい!

品川神社を出て、品川浦を目指す...

■品川浦

品川区のロゴって、『品』という漢字と並べてよく見てみると… 秀逸ですね
船だまり その1
船だまり その2

品川浦を出て、品海公園を目指す...

黄色い花

■品海公園

現在の品海公園は、"道端にあるガキ用のちょっとした遊び場" といった感じ。

この花壇に使用されている石材は、かつて品川宿の街道筋の石留めと目黒川の護岸工事を兼ねた石垣として組まれていたのだとか
品海公園 改修工事竣工記念に寄付された、品川宿5本目の街道松

品海公園を出て、品川駅を目指す...

でかいクレーン車。
かっこいい!
電車来ないかなぁ… と思っていたら、踏切の音が鳴って少し焦った
京急が来た!
かっこいい!
赤いと何でもヒーローに見える。
かっこいい!
顔もすげぇかっこいい!!

...この連載では、"1記事につき、できる限り1首または1編の短歌かイタリア語の詩を詠む" というルールを設けていますので、ここで一首...

いたましい なして行かない? 鈴ヶ森
怖いからじゃねぇ こわいからだよ

訳:
もったいない。どうして鈴ヶ森(刑場跡)へ行かないの?
怖いからじゃなくて、(歩き疲れて足が)しんどいから(行かないん)だよ

東海道五十三次 1番目の宿場町、品川はここまで。
次回は2番目の宿場町、川崎へ行ってみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


参考図書
・ビジュアル版 鑑賞ガイド 地形がわかる 東海道五十三次 (大石学[監修]、朝日新聞出版)
・東海道中膝栗毛(上) (十返舎一九[作]・麻生磯次[校注]、岩波文庫)