STORY for SONGS

1
ノート

君のいない黄昏(小説)

「別れましょう」

紅茶のように綺麗な茶色をしているね。そう言葉をかけようとする前に瞳がまるで水面のようにふるふると震え、にじみ、綺麗な涙がこぼれた。ティーカップに入った紅茶の水面も、ふるふると震えていた。綺麗だな、と素直に思うと同時に、言葉の意味がやっと胃の腑に落ちてきたようだった。

「別れる? 君と僕が?」
「他に付き合ってるカップルがいても、私興味ないわ」
「そりゃそうだね」
「別れましょ

もっとみる