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short stories

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2015年8月の記事一覧

どうでもよくない人たちへ(小説)

「まごちゃん、肌すべすべなんだね」
一瞬だけ触れた私の肌について、伊多波(いたば)さんはそう評した。車に乗る瞬間、二人のタイミングが合い、座席と座席の真ん中に偏った腕が触れた、その短い間で彼はそう言ったのだから、侮れない。私はふざけて、
「じゃあ触ってみますか」
と言ったら、伊多波さんは素直に腕を伸ばしてきて私の二の腕を柔らかくもむ。以前、平熱が高いのだと言っていた彼の手のひらは温かく、眠いときの

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