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#34 呪術的な日々

読書会に参加したことがない。

「趣味は読書です」と必ず答えるクセに、読書会にいったことがないのです。
別に読書なんてソロ活動なわけだし、ひとの意見なら書評でいいじゃない、と昔は思っておりました。
つい、内側の世界で生きるすぎるわたし。独房でも生活できるスタイル。
ただ年齢を重ねると興味の方向性が変わるというか、ある日突然、
「どんなシステムで、どんな人が参加しているんだろう?」
と外側の世界が気になってしまい、なんとか参加してみたい。

都内の読書会を検索すると、結構な数がヒットする。
なかには、レヴィ=ストロースなんかもあって驚く。
『悲しき熱帯』を通して、構造主義をセッションするんでしょうか。
これはなかなかヘビーな会。
最終的にどんな締めなるのか。興味はありますが、さすがに1回目はもっとラフな会に参加してみたい。
初体験はなにごともフラットに済ませたいですよね。


好みのアメリカ文学なんかは良さそうですが、どうせなら自分の好きな分野じゃない方が一歩引いてみれて面白そうな気もします。
議論がしたいわけではないので、やはり会の面白さで選んでいきたい。
そうなると、案外ディストピア小説の読書会なんて良さそうだ。
アニメ『PSYCHO-PASS』も三期が始まったばかり。
やっぱりひとはどこかでダークサイドを求めているのだ。

そういえば『1984年』を読んだことがあるよ、というひとには出会ったことがない。
しかし、コレだけの名著。かなりのひとが読んでいるはずです。
みんなビッグ・ブラザーを恐れて、嘘をついているのだろうか?
ひとはどういう心理でディストピア小説を手に取り、なにを感じるのか。
とても明るいのに、粛清やプロパガンダについて熱く語る10代とかもいるのでしょうか。
存在がカオス。いや、それが世の中というものなのかもしれません。

反ユートピアな世界について、狭い密室で語り合う会。
時代が時代なら、それこそ秘密警察にやられそうな雰囲気ですが、どうかそんな会があったら参加したいので、是非どなたかお誘いください。



あなたがわたしに課金をし、わたしはソシャゲへ課金をします。