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消えゆく五感。

私は五感を1つずつ奪われていく事に恐怖を感じてる。
私なら耐えられるか不安。
誰とも意思疎通が出来なくなる。
考えたくないのに考えてしまう。彼と普通に電話した。
顔も声もきちんと見えたし聞こえた。
こんな普通の事が奇跡みたいに感じた。
とっても嬉しかった。
ずっとこのまま時間が止まってくれないかななんて本気で思った。
と同時に彼の笑顔がぼやけ、私の声が届かなくなる。
いつかはわからない。けれど、その日は必ず来る。
そんな事を考えていたら、なんで泣いてるの?と聞かれた。私は何が正解かわからないまま、離れたくないからと答えた。

彼に今、病気がまた進んだ事を伝えても、大丈夫と強く言われ話を遮られてしまう。

彼はとってもポジティブな人。何があっても大丈夫。全て愛で乗り切れると信じている。
若くて力強い人。
そして、私を安心させる言葉をたくさんくれる。
だけど、実際私が変わっていく姿を見た時、彼は絶望すると思う。
何年先かわからないし、誰にだって突然、病気にかかるリスクや、事故に遇う可能性はある。
微塵も想像していない現実が襲って来る事がある。
今の私がその状態。私はこれから進む道に希望を持たなければ、生きて行けない。

そこに彼を巻き込む事を恐れ、嫌われたくないという、自分勝手でわがままな気持ちがある事も認める。

彼が、日本に帰国し働けるようになるまでに、私は五感をいくつ失うの?
なんて医師さえも明確に答えられない問題の答え合わせを1人でやっていく。

その時彼がそばにいないという可能性も考えて覚悟を決めなきゃと強い気持ちを持ちたい。

でも、嫌だ嫌だと泣き、甘えてすがって助けてとも言いたい。だから別れたくない。
自分でも、言っている事がめちゃくちゃで支離滅裂だと知っている。

今は矛盾だらけのこんな気持ち。今日の感情表現でした。
~おしまい~

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