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推しからの卒業 消費から共有へ

そんなわけで「嫁とのデート代」を払いたくない私の、推しからの卒業。

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①ファンクラブ退会
 
 確実にチケットを、出来れば良番をとりたくて入ったファンクラブ。
 冷静になってみると年会費が5,500円って高くない?
   
 しかも決定的だったのが、チケットの申し込み制限。

 1人1会場1回しか応募出来ないって…年会費5,500円の
 …ファンクラブ入っている意味とは?
 これはアーティストの意向だけではないが、完全に、
 既存ファンよりも新規ファン獲得へ向いていることが伺える。
 (大切にされていない感…)

 そして会報で赤裸々に語られるリア充っぷり。
 この状況、音楽業界も辛いだろうなあ、私もこのような辛い状況でも
 頑張るぞ!…という勝手な気持ちは裏切られた。

 人の応援するよりも、自分の応援しよ!という気持ちになった!

②ファンクラブ会報、書籍等のお譲り

 私にとってはもうお役目を終えたものだけど、他の人にとっては幸せを
 もたらしてくれるものかも知れない。

 ということで、メルカリでの売却を検討中。

 友人も熱烈なファンを辞めたとき
 「好きでもない人の写真もってても何にもならないじゃん」と、
 あっさり手放していたなあ。
 (あんなに燃え上がってたのに、笑!)

 幸いグッズ関連への興味はなく、入手していなかったので、それらの処分
 には困らない。 

 空いたスペースに何を入れるかワクワクする!
 
(お花のレシピ、ヨガ関連か着物関連の書籍かな♪)

③最後のライブ

 「嫁とのデート」発言を知る前にとってしまったチケット。

 今の状況が落ち着いて、ライブが実施されたら、
 これが最後のライブだなあ。
 
 このライブがとても良かったら、また行きたくなるかな。
 
 だって、ライブで紡ぎ出される世界観が本当に好きだったのだ。

「嫁とのデート」でしゅーんと冷めてしまったけれど、頂いたものは沢山。

 ギターに手を出してみたり、音楽だけでなく、知らなかった作者の
 本を読んでみたり、世界がとても拡がった。

 あんな世界観、唯一無二、って思っていたし、これまではあの世界観が
 必要だった。

 でも、今私に必要な、フィットする、心が動く世界観って?

 惰性で行っているだけではないか?

 今の自分が幸せを感じられる世界を拡げていこう!

*****

あれ?卒業することに私、すごく前向きであることに気付く。

卒業した未来にワクワクしている。

たぶん、思いっきり好きになれて、思いっきり沢山のものを貰ったからだ。

ファン、という共通点だけで、その中でしか出会えない人と出会ったり、
今まで話したことのない人と盛り上がれたり、

自分の中にこんな感情があったんだっていうことを発見したり、

行動範囲が拡がったり、出来ることが増えたり、

観たことのない景色を観たり、

想像力を膨らませたり。

「どんな自分が好きか」「どんな自分が心地いいか」を感じたり。

そう、前々から気付いていたのだ。

ステージを見つめる”観客”という役割に飽きていたこと。

「今ここにいる自分のいる場所がステージだ!」と
 感じられるような経験/体験の方に心が動くことを。

ここのところずっと、「モノからコト消費」だといわれていて、そしてそれがSNSの普及により多様性をもち、そして、誰もが自分を表現できるようになって。

「コト」もさらに細分化されてきた。

それで、私にとっての「コト」って、ただ、観て感じるということではないんだって、”受け手”でそこから何かを感じる私じゃなくて、そこに”能動性”が伴っていること、”自分の力”が影響することであること。
”自分”が、工夫出来ることであること。 
または、“誰かと一緒に“!
そしてそれを、共有出来ればさらに幸せ!!

そう、誰かの作ったものじゃなくて
自分が
もしくは、自分が誰かと一緒に、
作ったものに、より、心が動く。

つまり、「コト消費」じゃなく「コト共有」。

例えば家族と力をあわせて火をおこしたりするキャンプ。

例えば自分の挑戦して作った料理や持ち寄り料理を囲む家族や仲良しファミリーと楽しいひととき。

例えば自分の作った花束で誰かが喜んでくれる。

例えば着物をきこなして、それを観た周りの人が喜んでくれたり、真似して着物を着る人が増えたり。(←これは今年の夢!!)

そんな世界に、より、心が動くことを。

*****

そんなことを教えてくれた人。

だから結局は、やっぱり大好きで、大切な人、ということに、
なるんだろうなあ。

「今までありがとう」の気持ちでいっぱいだ。

これからは、「嫁とのちょいちょいデート」に嫉妬しない距離感で。

応援していくとすることにしよう。

あ。

「卒業」は。

「推しからの卒業」、じゃないんだ。

「今までの私」からの卒業だ。



 

 


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