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クラフトビールの「夢」と「そろばん」 第31話

2023年 9月 26日(火) 

先日9月20日〜24日は、品川インターシティで開催された
「大江戸ビール祭り」に出店してきました。
イベント出店のため店舗はお休みとなり、地元の皆さんには
ご不便おかけしてしまい、申し訳ございませんでした。
しかし、三鷹からわざわざお越しくださった方もいて、
とてもうれしく励みになりました。ありがとうございました。
イベントではビールでつながる広がる人の輪を実感。
刺激いっぱい、楽しいうれしい。
この手応えをこれからの営みに生かしたいと思っています。

さて、先週の続きです。

タンク稼働率、醸造生産量の比率について

その2 醸造生産量の比率

OGA BREWINGのビールは大きく分けて
●定番ビール
●定番限定ビール
●コラボレーションビール(OEM)
の3種類あって、
何をどのくらい生産しているか? 比率についてです。

醸造生産量100%のうち、今のところ稼働率は75%なのですが、
ややこしいので75%を100として考えてみます。

70%が「定番ビール」+「定番限定ビール」(内訳は定番50、限定20)
30%が「コラボレーション(OEM)」です。

僕たちのような規模のブルワリーとしては、ビールのアイテム数が
とても多いのですが、それは、30%を締めるコラボレーションビール(OEM)に力を入れているからなのです。
 
なぜ力を入れるか?
前にも書いたと記憶していますが、企業・飲食店・業種を問わず、
幅広い取引先の皆さんといっしょに1からビールを造ることで
クラフトビールをはじめて飲む人が増えると実感しているからです。
はじめて飲む人にアクションしたい僕たちのスタンスにとって、
コラボレーションビール(OEM)の存在は大きな意味があるのです。
 
限られたタンク、今何を仕込んでいて、次は何を仕込んで、
冷蔵庫には何が何本あって、などなど。
醸造のスケジュール管理はまるでパズルのようなんです。
スケジュール管理はもちろん、温度も完璧に管理しなければなりません。


もちろん、原料の管理も大切です。

1タンクから何本の瓶ビールができるのか?



僕たちのところでは、1つタンクから330mlの瓶ビールが800本できます。
賞味期限は瓶詰めしたら冷蔵保存で3ヶ月。
コラボレーションビール(OEM)を手がけるクライアントさんで、
一度に800本入る冷蔵庫を持っているところはなかなかないでしょう。
だから大抵、400本ずつ瓶詰めして出荷するようにしています。
つまり半分はまだタンクの中で、そのタンクで次のビールを仕込めない。
(稼働率が下がる要因の一つです)

ここで質問です。
400本の瓶ビールはどのくらいの量(かさ)になるでしょうか?
なかなかイメージできないですよね。
 
23㎝×18㎝×21㎝のダンボールに32本入るので、これが10箱ですね。
なんだ〜そのくらいかと思っても、
業務用の巨大冷蔵庫なら段ボールのまま入れていいけど、
飲食店にある普通の冷蔵庫の場合は、段ボールから瓶を出して
保存しなくちゃなんない。
となると一気にハードルが高くなってしまうんです。
 
コラボレーションビール(OEM)を希望される方には、
醸造はもちろん、完成後のビール保管まで、丁寧にさせていただきますが、この保管のハードルにつまづいてしまう人、結構いらっしゃいます。
 
僕の目標の1つに、「缶ビールを作る!」が強くありますが
日に日にその気持ちが高まっています。
缶ビールなら、冷蔵保管しなくても、基本、常温で大丈夫。
段ボールを積んで置ける場所さえあれば!
 
今後は全体の稼働率を75%から95%に上げて、
さらに定番力を強めて、OGAの基本理念を広く伝えながらも
OEMの活動に力を入れていきたいと思っています。

今日のnote.は、「夢」と「そろばん」のバランスがよかったかも?
読んでくださりありがとうございます。

++++

秋には秋にふさわしいビールをリリース予定です。
乞うご期待🍻


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